記事

NST新潟オープンゴルフ選手権競技 1999

プロ1年目の小林正則、堂々の単独2位

 昨年のプロテストに合格し、4次、5次の予選会も突破し、6次の最終予選まで進出したが、ツアー出場順位は83位と上位ではなかったため、これまではチャレンジツアーにもっぱら出場していた。
初ツアーはマンデーから出場権を得た6月のミズノオープンだった。
ツアー2戦目となった今回は予選会順位での出場。
1イーグル、7バーディ、2ボギーで7アンダー、単独2位スタートは「やっちゃったー! という感じですね」と顔をほころばせた。
東京学館浦安から日大に進み、プロテストに1発合格は、横尾要、今野康晴ら、現在ツアーで大活躍している若手と同じコースだ。同期は昨年プロテストを惜しくもクリアできなかった国吉博一がいる。「国吉にはいつもタイトルを阻まれていましたが、同年齢で唯一尊敬できる人間」と日大では主将と副主将の関係で、昨年のプロテストも同じホテルに泊まるなど、いつも行動をともにしていた。それに先立つアメリカでの武者修行にも同行した。
得意クラブはドライバー。今回のドライビングディスタンスの計測でも、平均296ヤードで堂々の1位タイだ。
ジュニア、大学時代にはこれといったタイトルは取っていないが、ツアー2戦目で、単独2位は鮮烈デビューといってもいいだろう。

★小林正則のはなし
「ドライバーには自信があるんです。平均285ヤードくらいですかね。けれど、このコースはドッグレッグホールが多いんで、キャディ(大学時代の同級生)にスプーンで刻めってさんざん言われて。ほぼ半分のホールでティショット、スプーンで刻みましたよ。
 ツアー出場は、6月のミズノオープンと、これと、まだ2戦目なんですが、ミズノのときにね、フランキーミノザさんとまわって、“オマエはもう少しアタマを使ってゴルフをしろ”と、(笑)忠告をうけまして…確かにそのとおりだな、と。で、あの試合は非常に学ぶところが多かったです。貴重な体験でした。あのときの経験が生きていますよ。
 ツアーで活躍していくためには、まず体力と精神力、これが1番だって実感しています。
 しかし、“ツアー”ってホントいいですね。お客さんもいっぱいいるし、予選落ちしても最低2日間は試合ができる。僕はグローイング競技にも出ていますが、グローイングは1日叩けば、もう終わりですから。
 きょうはチャンスはきちんとモノにできたと思います。やっちゃったかなって感じ。うまく行き過ぎましたよ」

関連記事