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今週、全米プロ

いよいよ、今季メジャー最終戦。米国ミシガン州にあるオークランドヒルズカントリークラブで、8月7日(木)から幕をあける全米プロゴルフ選手権は、2人の日本勢が挑戦する。

谷口徹、そして藤田寛之は大会初出場だ。
5月のパインバレー北京オープンで、ツアー通算6勝目を飾り、世界ランク108位(7月28日時点)につける藤田は“特別承認選手”として、大会目前に出場権を獲得。

突然の朗報に「もうびっくりですよ。まさか、僕が出られるなんて」と喜び半分、戸惑い半分ですぐにエントリー、航空、宿の手配に追われ、4日(月)に慌ただしく成田空港を飛び立った。

6月に虫垂炎の手術から復帰したばかり。
傷口が癒えるのを待って、ほとんどクラブも握れず「試合の感覚が戻らない」と、“第1戦”のセガサミーカップは予選落ちしたが、難コースの小樽を舞台に行われた翌週のサン・クロレラ クラシック
で辛くも決勝ラウンド進出。

「成績はいまいちだったけど、渡米前に4日間出来て良かった。しかも、海外にもひけを取らない素晴らしいコースセッティングの中でしたからなおさらです。やはり、実践の中でしか分らないこともありますからね」。

また、その2戦で偶然にも師匠の芹澤信雄が、やはり昨年末の肩の手術から復帰戦を果たしており、いちからスイングをチェックしてもらえたのも幸いだった。
「結局、最後にやるのは自分ですが、それでも師匠に見ておいてもらえたことで、安心できます」。

小柄で童顔だから、若く見えるが39歳。
近頃、元気の良い“アラ4”世代もプロ17年目を迎え、いま脂がのっている。
本人も懸念する調整不足を補うにあまりある数々の経験を、大舞台でどう生かすか。

2005年の全英オープン以来、2度目のメジャーで「その空気を思い切り肌で感じて来たい。気張りすぎずに頑張りたいです」と、意気込みを話して旅立った。

※今週の全米プロは谷口、藤田のほかにインド出身のジーブ・ミルカ・シン、豪州のブレンダン・ジョーンズ、タイのプラヤド・マークセンら、計6人のジャパンゴルフツアープレーヤーが今季メジャー最終戦に挑みます。

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