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「2008年の年頭にあたって」社団法人 日本ゴルフツアー機構 会長・島田幸作

昨年は、社団法人 日本ゴルフツアー機構及び弊機構が、主催・主管いたしますジャパンゴルフツアーに格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
今年度のツアートーナメントは、永年開催いただいております21試合に、新たに4試合が加わり、25試合の開催となります。チャレンジトーナメントは、8試合の開催となります。これも、ひとえに多くのトーナメント主催者、特別協賛社、その他関係各位のご理解とご協力、そして多数のボランティアやゴルフファンの皆様のご支援の賜物と、心より感謝いたします。
昨シーズンを振り返りますと、谷口徹選手が、シーズン3勝を飾り、2002年以来、5年ぶり2度目の賞金王となりました。史上初めて、8年連続で獲得賞金1億円突破を果たした片山晋呉選手と、ツアー最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」まで、しのぎを削りあった賞金王の座を巡る戦いは、見応えがあったのではないかと存じます。国内ツアーをリードする中心的な存在の二人のプレーは、多くのゴルフファンを魅了してくれたものと確信いたします。
昨年末時点の、二人のオフィシャルワールドゴルフランキングは、谷口選手が27位、片山選手が39位です。ランキング50位以内の選手に与えられる、今年のマスターズの出場権を手中に収めている二人が、世界の舞台できっと大活躍してくれることでしょう。
また、アマチュアの石川遼選手が、「マンシングウェアオープンKSBカップ」において、15歳245日という若さで、ツアー史上最年少優勝を成し遂げたことにより、男子ゴルフ界が、ここ近年にはないほど注目された一年でもありました。あらゆるスポーツの中で、特にゴルフは、男女を問わず、何才からでも、そして何才までも、自ら競技に参加することができる国民的なスポーツであり、そうであるからこそ、一層多くの方々を引き付けることができ、さまざまなかたちでスポーツの醍醐味を感じていただくことができるのだと思います。
今年度は、ジャパンゴルフツアーが、10年目のシーズンを迎える節目の年となります。5月には、アジアンツアーと共催して、弊機構初の海外試合を北京(中国)で開催いたします。近隣のアジア地域との交流を図ることは、スポーツによる国際交流の担い手たる競技スポーツ団体として、選手もスポーツのすばらしさとスポーツによる感動を広くわが国や世界の人々に提供する確かな一歩となります。日本ツアーを応援してくださる関係各位に恩返しできるよう、自身の磨いた技術を発揮し、使命をはたすことを期待します。
私たち日本ゴルフツアー機構は、文部科学省所管の社団法人として、スポーツ界における最高度のゴルフ技術、ゴルフの精神そしてスポーツマンシップに基づく模範的なゴルフを披露することにより、競技水準の向上と競技スポーツの振興、子供たちをはじめ次代を担う青少年の健全な育成に寄与するという使命を果たしてまいります。その一つとして、例年取り組んでおります福祉施設訪問や、全国130校におよぶ小学校に寄贈しておりますスナッグゴルフの普及活動等の国民の福祉の増進に、更に貢献しようとするものであります。
私たちは、皆様のご期待に沿えるよう、選手たちと一層努力し、邁進していく所存です。何卒、今年も、皆様方の温かいご支援を、お願い申し上げます。
2008年正月
社団法人 日本ゴルフツアー機構
会長 島田 幸作














