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今田・藤田のコンビに期待!ワールドカップ今週開幕!

今年で55回目の開催となるワールドカップ。
昨年3位タイの成績を残した日本チーム(昨年は今田・谷口徹ペア)は、今年はそれ以上の成績が期待される。

今年の日本チームは今田竜二と藤田寛之。
今田は2年連続2回目の出場、藤田は1997年以来12年ぶり2回目の出場となる。

開催コースは、昨年に引き続き中国の深圳にあるミッションヒルズゴルフクラブ オラサバルコース。
7,251ヤード、Par72での開催となるが、OUTコースがPar3、Par4、Par5がそれぞれ3ホールずつある変則的なホール立てとなっている。(INコースはPar3とPar5が2ホールずつ、Par4が5ホールの通常のホール立て)

今田は三井住友VISA太平洋マスターズに出場後、日本でイベント等に出席し、先週の金曜日に香港入り。わずかではあるが数日のオフを挟んで今日(火曜日)コース入りした。
一方の藤田は、9月におこなわれたANAオープンから連戦続き。パナソニックオープンでこそ予選落ちしたものの、その他のトーナメントではほとんど上位争いを繰り広げており、肉体的にも精神的にも疲れはピークに達している。今回のワールドカップでもトレーナーを帯同しての参戦となった。

指定練習日だった今日は、朝から2人揃ってドライビングレンジで練習後、昼前に練習ラウンドをスタート。ゆったりとしたペースで18ホールをじっくりラウンドした。
とても印象的だったのは、2人のコミュニケーションの良さ。ティーグランドからグリーンまで常に2人で並んで歩き、身振り手振りを交えながら戦略を練り、時には大爆笑するほどの会話をしながら、約5時間近くにわたる練習ラウンドだった。

ラウンド後、2人にコースの印象を尋ねると、今田は昨年の経験もあり、「1年前とまったく変わってないですね。特に悪い印象というのは無いです。ゴルフの調子、体調ともにとても良い状態ですよ。」
一方藤田は、「ミッションヒルズは過去にダイナスティカップ(日本vsアジアの対抗戦)で来ているけど、その時はニクラウスコースだったので、このオラサバルコースは今日が初めて。かなりアップダウンがあって相当キツイっていうのが第一印象。正直、こんなにキツイと思わなかった。」とコメント。

また今大会への意気込みを問われると、今田は、「昨年は谷口さんにおまかせ状態だったが、今年はもう藤田さんにおまかせ。藤田さんに昨年の谷口さん役になってもらって、おいしいところはすべて藤田さんに持っていってもらおうと思っていますよ。」
これを聞いた藤田は、「よく言うよ!」とおどけてみせた後、「竜二はとても堅実なゴルフをするので、自分のゴルフと上手くかみ合えば良いと思う。このワールドカップはチーム戦なので、自分のことだけではなくて、常にチームのことを考えながら、相手の状況を見ながらプレーをしていくことが大事。相手に迷惑を掛けるわけにはいかないですからね。」

藤田は先週の19日、優合子夫人が無事2人目の男の子を出産し、2児の父親になったばかり。出産予定日はワールドカップ期間中の27日だったそうだが、藤田が日本にいる間に産まれてきてくれて、「いや〜、親孝行な息子です。」
しかし、まだ対面は出来ておらず、我が子を見ることができるのは来週の日本シリーズ終了後。とても待ち遠しいが、「母親も元気だし、健康に産まれてきてくれたからひと安心です。」
満身創痍の藤田だが、2人目の我が子のためにも、今シーズン残された2試合を全力で戦う。

今日の2人のラウンドの雰囲気、ゴルフの調子を見る限り、“常に相手のことを考えながらプレーする”ことができれば、きっと昨年以上の成績を収めるに違いない。

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