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日本プロゴルフ選手権 日清カップヌードル杯 2010

予選会組の上本義幸(うえもとよしゆき)が健闘!!

1万361人の大ギャラリーを集めたこの日3日目は、深堀圭一郎と池田勇太というスター選手に挟まれたラウンドに「アウェーのような空気の中で、自分でもどうなることかと思ったけれど」。

いざ、蓋を開けてみれば緊張など微塵もなく、むしろ「凄く楽しかった!」と声が弾んだ。
9番パー5では、残り218ヤードを「ハイブリッドの21度」で2メートルに2オン。楽々イーグルを奪い、大歓声を浴びて、のびのびと拳を握った。

そして最終18番は、134ヤードの第2打をピンそばにつけて、堂々のバーディフィニッシュ。
大ギャラリーに囲まれてのラウンドに、すっかりと味をしめた。
一度は諦めた夢が、いま確かに目の前にあった。

名門・日本大学に入学してすぐに、いったんはゴルフの道を外れた。
「ゴルフが面白いと、思えなくて」。
大学も中退してしまい、しばらくはフリーターでぷらぷらとしていたが、目が覚めたのは22歳のときだ。

小学生のころから共にしのぎを削ってきた同期の宮里優作や、清田太一郎に刺激を受けた。

ジュニア時代は日本代表として、一緒に海を渡ったこともある。その仲間たちが、プロ入りを表明したのだ。
「俺も、もう一度」と、一念発起。
2004年にデビューを果たし、今季はファイナルQTランク32位の資格でツアーに本格参戦しているが、社団法人 日本プロゴルフ協会が主催するこのプロ日本一決定戦は、通常のトーナメントとは、出場カテゴリーが異なる。

大会独自の予選会を突破して、権利を得た大舞台で通算3アンダーは6位タイと、絶好の位置につけ、自己ベストの「トップ10入り」を目指す最終日は、今度は大先輩の片山晋呉と同じ組。
「こういう経験を積むことが大事だと思う。チャレンジャーなので、死にものぐるいで行きます」と、気合い十分だ。

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