室田淳、横峯さくらと回った前半の１ＳＴステージで、２アンダーでまわった横峯にリードを許した。1アンダーで、室田と1.5ポイントを分け合った。

女子選手に負けた。
この悔しさが、持ち前の「負けず嫌い」に火をつけた。
「負けられない、と思った。真剣になった」。

後半の２ＮＤステージでは、“世界のアオキ”こと青木功と、女王・不動裕理を圧倒した。
2アンダーでまわって、丸ごと３ポイントをゲット。

マッチプレー方式は大好きだ。サシの勝負に、がぜん燃えるタイプ。
「しかも今回は１対１というより、１対２の感じがある。毎ハーフが、最終日のバック９みたい。試合とはまた少し違う緊張があって前半は、うまくいかなかったけど、後半から集中力が出てきた。明日も先手必勝で、ライバルと対決します」と言い切った谷口。

ここでいう“ライバル”とは、翌最終日のＤＡＹ２の３ｒｄステージで回る宮里藍のこと。

開幕直前にも谷口は、こう宣言していた。
「今年は女子の人気が凄かったけど、ここで勝って男子人気を取り戻します」。

いまや国民的スターに宣戦布告。
戦う男のボルテージは、上がるばかりだ。

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• 谷口 徹