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きみさらずGL・GMAチャレンジトーナメント 2011

3人のプレーオフを制し、チャレンジ初優勝!近藤孝宣

左からGMA岡崎社長、近藤孝宣、オリックス・ゴルフ・マネジメント森田社長、JGTO鈴木理事
近藤孝宣(こんどう・たかのぶ)がスタートする時点では、首位と6打差。インスタートの1組目、いわゆる裏街道でのプレーだったが、「いいスコアで上がって上位を待っている」イメージを持ってスタートした。だが、まさか本当にイメージどおりの試合展開になるとは夢にも思っていなかった。前半を1イーグル、3バーディの5アンダー31でターンし、この時点で首位とは1打差に肉薄していた。だが、2番ホール(パー3)でティショットをOB、打ち直しの第3打はグリーン奥へ行ってしまい、「よくダブルボギーで上がれた」というミス。通算2アンダーへと後退してしまう。それでもあきらめずに、続く3番ホールでバーディを奪い、さらに最終ホールとなる9番では、第2打を1メートル半につけてバーディフィニッシュした。

通算4アンダーでホールアウト。この時点では首位は6アンダーで、ひとまずクラブハウスで待機していた。最終組が上がってくるまで待つこと約2時間。落ち着かない。実は昨年のトーシンチャレンジでプレーオフの末、遠藤彰に敗れているのだ。「プレーオフのイメージが悪く、どうしていいかわからなかった」とそわそわした気分で最終組を待った。

首位に並んでいた最終組の高橋朋載と竹本直哉の2人は終盤にスコアを落とし、優勝争いから脱落。変わってその1組前でプレーしていた森田徹、福永安伸の2人が通算4アンダーで近藤と並んだ。

勝負は3人による18番ホールを使ったプレーオフへ。近藤の第2打はピン左5メートルくらいについた。くしくも先に第2打を打っていた森田とほぼ、同じ位置だった。先に森田に決められると苦しい立場に追い込まれるが、森田はバーディパットをカップの左に外してしまう。ラインは最初にフックして、最後にスライスする微妙なラインだった。近藤はカップのほぼ真ん中を狙って打った。ボールは、見事にカップに沈んだ。

1ホール目でただ一人バーディを奪った近藤が優勝を決めた。チャレンジ初勝利に「すごくうれしい」と喜びを隠さない。この勝利で日本ゴルフツアー選手権Citibank Cup Shishido Hills(6/2〜5 宍戸ヒルズCC)の出場権を獲得した。「昨年は予選落ちしたので、がんばって上位に行きたい」とリベンジを誓った。
  • ローアマチュアの高橋雅也と

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