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2007フジサンケイジュニアゴルフ選手権を制したのは、作新学院1年の梅山知宏君!

仲間から祝福され胴上げをされる梅山君
2007フジサンケイジュニアゴルフ選手権大会のジュニアオープンの部で見事優勝を果たし、2008年ジャパンゴルフツアー「フジサンケイクラシック」の本戦出場権を手にしたのは、作新学院1年の梅山知宏君だった。

最終日は首位と3打差で迎えるものの、1番でいきなりグリーン奥のバンカーに捕まりボギー。

このまま流れが悪くなるかと思いきや、今日の梅山君はアプローチが冴えに冴えていた。
2番で「自分の得意な距離」と言うセカンドショットは、残り130ヤード。ピッチングで放った球はピン左手前30センチに付けて見事にバーディ。

最初のつまずきをすぐに取り返し、良いイメージのまま入った4、5、7番では、ピンから2メートル以内に付けてスコアを伸ばしていく。
極めつけは8番。バンカーからのチップインバーディ。強すぎたと思ったショットも、3回目のバウンドで見事にカップイン。

運も味方につけ、後半の9ホールは全てパーと安定したゴルフで、5アンダーで初優勝を果たした。

この夏は今日の流れを作ったアプローチの練習に熱心に取り組んだ。
今や練習の半分を占め、以前と比べて2倍の時間を割き、200球近くのボールを打ち込む。

そのきっかけになったのは、「筑波ジャンボゴルフセンター」で開催されたプロによるレッスン会。そこで、レッスン中にシャンク気味だったアプローチの練習を勧められたのだ。

また、今や時の人となっている同じ学年の石川遼君の影響も強いと自ら話す。
「(石川君の優勝は)良い刺激になりました。意識が変わったので。」

石川君が「マンシングウェアオープンKSBカップ」で見せたバンカーからのチップイン。それを見た時に、自分のアプローチの悪さが分かった。
同時に、あの土壇場で見せる精神的な強さも感じた。

練習量が増えるのと比例して成果が出始め、「この夏だけでもチップインが7、8回は出ています」と手応えを掴んでいる。それは優勝だけではなく、「初めて2日間で130台が出た」と、トータルスコアの139ストロークにも表れている。

お父さんは「こんなに真剣に練習するとは思わなかったので…」と、ゴルフをし始めた小学5年生の終わりは、母親のレディース用のゴルフクラブで練習を始めた。

ただ、今は毎年のように体の変化に併せてドライバーも変えている。他のジュニアの大会も優勝し、今回も新たなタイトルを手に入れた。

「今回の優勝は自信になりましたし、冷静さを保ててゴルフができました。石川君は今年出場するし、もし来年2人が出場できるならば、良い勝負をしたいです。」

同学年のライバルを目標に、次は9月に栃木県で行われる「ポロゴルフジャパンジュニアクラシック」等に参戦し、来年のツアーに挑む!

<梅山知宏 プロフィール>
1991年8月27日生まれ。
家族は父・母・兄が3人の4人兄弟。身長165センチ、体重85kg。
好きな教科は数学。好きなプロゴルファーは谷口徹。
小学5年生の終わりからゴルフを始め、6年生の終わり頃から大会に出場し始める。ジュニアの大会で優勝経験がある。

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