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中日クラウンズ 2009

第50回記念大会『中日クラウンズ』 “感謝の夕べ”に歴代チャンピオンが勢ぞろい

ジャンボ尾崎の挨拶
今年、スポンサー競技としては最長の第50回の記念大会を迎える中日クラウンズ。
1960年に第1回大会が開催されて以来、数々の名勝負を生み、歴史を積み重ねてきた。大勢の人達に幾度も感動を与え、魅了し続けるトーナメントと言っても過言ではない。

国内以外にも、世界からトッププレーヤーが参戦し、正に春のインターナショナルツアー。その昔、J・二クラウス、A・パーマー、S・バレステロス、G・ノーマン等の、数多くの有名選手が名を連ねた。

その記念大会を祝うべく、28日(火)に名古屋市内のホテルで開催された“感謝の夕べ”には錚々たる顔ぶれが集まった。

まずは、昨年大会のディフェンディングチャンピオンで、地元・愛知県出身でもある近藤共弘が優勝トロフィーと青のチャンピンブレザーを返還。それと同時に、歴代チャンピオンに渡される白のチャンピンブレザーに初めて袖を通した。
慣れないブレザーに身を包みながら、「50回記念大会にディフェンディングチャンピオンとして出場させてもらえて本当に嬉しい」と喜びをかみ締める。

アマチュア時代から12回の出場経験があるものの、地元開催の大会のあまり、気負い過ぎて良い成績を残せなかった。
しかし、昨年、「この大会が大好きだからこそ楽しもう」と一念発起。それが奏功し、良いスコアと優勝に繋がったと話す。予選は石川遼と同組となるだけに、大勢のギャラリーの中でプレーする事になるが、ディフェンディングチャンピオンとして堂々と迎えるつもりだ。

その後は、今年の大会の目玉でもある歴代チャンピオンの競演だ。

明後日の第1Rのティショットを打てば、前人未到の同一トーナメント50回連続出場となる杉原輝雄。過去5度のチャンピオンに輝くばかりか、たった2人だけが達成している3連覇の記録を持つ青木功、尾崎将司を始め、マスターズ単独4位の片山晋呉、永久シードの尾崎直道。他にも、石井朝夫(第2回大会)、内田繁(第7回大会)、安田晴雄(第9回・11回)、今年の海外招待選手でもあるダレン・クラーク(第42回大会)等など。

一人ずつ紹介され登壇した人数は17名。近藤を加えると18名。歴代チャンピオンが35名誕生している本大会の、およそ半分のチャンピオンが一堂に会す夢の舞台。
歴代チャンピオンの証である白のチャンピオンブレザーも、さすがに板についている。

青木は「これまでの大会は私の財産になっている。特に、今年はジャンボと直道との一生にあるかないかの組み合わせなので、存分に技を見せてやろうと思っている」と宣言。

それに対し、尾崎将司は「久しぶりに大先輩方とお会いしましたが、こんな風になりたくはないですね」とジャンボ節で会場の笑いを誘った。「予選は青木のオッサンと直道のオジサン。本当はもっと若い選手と回りたかった。晋呉と遼で良いかな。」と余裕たっぷりながら、永久シード3人の同組対決を楽しみにしている様子だ。

明後日から開幕する第50回大会。記念すべき50回目の王冠を獲得するのは果たして・・・。
  • ディフェンディングチャンピオンの近藤共弘
  • 歴代チャンピオンが勢ぞろい
  • タッド フジカワ(写真=左)と石川遼(写真=右)が活躍を誓う
  • 歴代チャンピオンパネル