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関西オープンゴルフ選手権 2009

7位タイの森本貴樹は「師匠の教えを守って“のほほん”と…」

インスタートの13番パー5で8メートルのイーグルパットを決めて、勢いづいた。14番は、1.5メートルにつけてバーディ。15番では一度はOBゾーンに消えたボールが、道路にはねて帰ってくるラッキーもあった。
ボギーを打っても腐らずに、16番で1メートルを決めてまたバーディ。

ティショットでフェアウェーもほとんど外さず、プロ9年目の森本が4アンダーは6位タイの好スタートを切った。

今季は出場権を持たない森本だが、ここ宝塚ゴルフ倶楽部を舞台に18年ぶりにツアー競技に復活したこの関西オープンに、大会独自の予選会を突破して出番を得たのも「何かの縁」という。

師匠は同倶楽部のヘッドプロだった、亡き島田幸作氏。
昨年11月にこの世を去った日本ゴルフツアー機構の前会長には本格的にゴルフを始めた18歳のときから師事を受けた。

「厳しい方で、ゴルフ以外のことでもよく叱られた」と笑うが、褒められることも多かった。
よくこの新コースも一緒にラウンドしたそうだが、そのときによく言われたのが、「お前は、ミスをしても絶対腐らず、いつも“のほほん”としているところが良い」ということだった。

「そんな感じで頑張っていけばいいよ」と師匠に言われて以来、そんな自分の持ち味を大切にしていると森本はいう。

そしてもちろんこの日も「島田先生の言うとおりにプレーした」という。
たとえミスショットにも、気持ちをすぐに切り替え「のんびり」と……。
「今日も先生のパワーで4アンダーが出ました」と、感謝した。

昨年は、足の怪我でツアーの出場優先順位を決めるクォリファイングトーナメントの受験を見送るしかなかった。
今季初出場の今大会は、自身13試合目のツアーだが、決勝進出はまだ人生で1試合しかなく、まずは2戦目の予選通過が目標だ。
「先生にも良い報告が出来ますように……」と、真夏日の青空を見上げた。

森本貴樹のプロフィールはこちらから!!

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