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初V間近!? 山下和宏が自己ベストの4位タイに

最終日最終組で迎えた先週のサン・クロレラ クラシックは飛ばし屋の石川遼とジョーンズが一騎打ちを繰り広げるかたわらで、懸命に存在感をアピールした。

キャリーで260ヤード前後の選手が今季ツアー最長コースの小樽で最後まで、しぶといゴルフで魅せた。

1番で、いきなりピンチを迎えた。ラフからの第2打はトップして距離が残ったが、これを寄せて1.5メートルのパーパットをしのいで思わず胸をなで下ろす。

そのあと、4、6、7番。そして後半の12番から連続バーディで、通算14アンダーまで伸ばして首位を走る石川に2打差まで迫った。

しかし、射程にとらえた直後に手痛いミスだ。
左ラフに入れた第2打は球が上がらず、3打目は奧のラフまで転がり落ちた。
さらに15番でもバンカーから3メートルに寄せたパーパットを外して連続ボギーに、万事休すだ。

14番は「イージーミスだった」と悔しがる。
「自分の番だと思っていなかったので、考える間もなく打ってしまった。きちんと考えて打っていれば、防げるミスだった」と、ゲームの流れを自ら止めてしまった痛恨の1打に後悔しきりだ。

だが、同時に自信も芽生えていた。
今回の優勝争いで、「やれば出来るという思いが確信に変わった」という。
ホールアウト後にかけられたジョーンズからの一言で、さらに思いを強くした。
「きっと勝てるよとジョーンズが言ってくれて…。次回も前向きな気持ちでプレーすることが出来る。それが今回の一番の収穫」と、笑みを深くした。

今季、初シード入りを果たし、今年もまたシード権が取れればそれでいい、と満足していた部分があった。
しかし、「もっと上を目指せ」という関係者からの助言で、上昇志向が生まれた。
難コースで最後まで粘り抜いたことで、「今までうっすらとしか見えてなかったものが、少し見えてきた」という。

派手な成績はなくとも、確実に予選を通過することで基盤を築いてきた男が今回、初のトップ5(4位タイ)入りに、「このまま頑張っていけば、チャンスはあると感じる事が出来た」と、小樽での充実の4日間を振り返る様子に待望のツアー初優勝を予感させた。

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