Tournament article

UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 2009

山下和宏「上を見て頑張ろう」

前日2日目に宣言していた「焦らず、騒がず、凪の心で」。その精神を貫いた。この日3日目はボギーが先行。3番で、3パットを打った。1メートルの返しのパーパットを外したが、冷静だった。
「まだ、残りホールはたくさんある。待っていたら、チャンスが来る」。

そう信じて、気持ちを奮い立たせた。
ピンチも、チャンスに変えた。
15番で、ティショットがOBすれすれ。
それでもバーディを奪い、迎えた16番パー3でダブルボギーを打ったが落胆はない。

気持ちから来たミスでなかったからだ。

190ヤードのパー3は、先に打った同組の池田が5番アイアンで、グリーンの手前。
自分も、5番アイアンを持つつもりだったが、若干の不安がよぎった。
アゲンストの風に、「勇太の飛距離で届かないのだから、僕はぎりぎり。思い切って行こう」。
その思惑から力が入った分、だふって手前の池に。

「しょうがないダボ」。
通算7アンダーと、スコアを下げたのは痛いが、それでも順位は日々少しずつ、確実に上昇している。
ツアープレーヤーNO.1を賭けて戦う最終日。
首位と2打差は「心にも、余裕がある。明日も下を見ず、上を見て頑張ろう」。
いつもの、人の良い笑顔で歌うように言った。

関連記事