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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2009

もうひとりの小田は……

10月の日本オープンは、今野康晴と石川遼とのプレーオフを制して劇的初Vを飾った!!
1年のツアー優勝者と国内のみの賞金ランクは上位25位までの選手にしか権利がないこのツアー最終戦は、今年27選手がエントリー。
このうち、初出場組は7人(※)いるが、中でも一番気合いが入っているのは、今年の日本オープンでツアー初優勝を果たし、賞金ランクは5位で乗り込んできた小田龍一だろう。

先週の最終日は高知龍馬空港から最終便で羽田に飛び、翌月曜日は朝9時から早速コース入り。
テレビでしか見たことがなかったという初めての舞台は、インの9ホールを入念に下見して、上がってきて不思議そうに見回す。

「みんなゆっくりしてるんですね。でも午後から来るんでしょう?」。
そう言って昼前に引き上げたが結局この日、練習ラウンドをしたのは小田ひとりだったという。

ずっと憧れてきた大会だった。
初シードの2005年から今大会への出場を目標に、コース近辺のホテルを予約してきたが、いつもキャンセル。
今年こそ取り消さずに済んだ喜びに、いてもたってもいられなかった。

さらに翌火曜日は、小田孔明とアウトの9ホールをプレーした。
先週のカシオワールドオープンで連覇を達成した同姓の後輩は福岡県、龍一は鹿児島県出身。同じ九州勢としても日頃から仲が良く、「孔明の活躍は刺激になっています。今年は“小田ブーム”ですね」と、のほほんと笑う。

先週は孔明が、石川の賞金王決定を阻んでこの最終戦まで持ち越された。
そして今週もまた、史上最高額の賞金王がかかる石川をもうひとりの小田が……?!
先週も4位タイと好調をキープしているだけに、勝てば、日本と名のつくタイトルで年間2勝もありえる。

※初出場選手
池田勇太(国内のみの賞金ランク2位)
小田龍一(賞金ランク5位)
金 庚泰(賞金ランク11位)
兼本貴司(賞金ランク18位)
山下和宏(賞金ランク21位)
富田雅哉(賞金ランク22位)
五十嵐雄二(賞金ランク28位)

 

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