Tournament article

ダンロップフェニックストーナメント 2009

山下和宏「ここで勝てたら鼻が高い」

今年は昨年の米ツアー賞金王のビジェイ・シンを筆頭に、海外からの招待選手が毎年大挙してやってくる。その上、日照時間の関係で、出場選手枠は一気に狭まり84人。
「実は日本オープンよりも、出るのが難しい」。
それが、このダンロップフェニックスだ。
「ずっと憧れていた。プロになったからには、一度は出てみたいと思っていた大会だった」。
そう話す山下が、初出場を果たしたのが初シード入りを果たした昨年だった。

しかし、いざ憧れの舞台に立った途端に、のみ込まれた。
「緊張して、回りが見えなくなっていた」という。

コース近隣のホテルで海外の有名選手に、生まれたばかりの長男をあやされてもどこか夢見心地だった。

当時はホストプロとして、主催者推薦を受けての出場だったこともあり、「本当に僕がここにいてもいいのか」。
居心地の悪さは本戦前から日に日に増した。

そんなふわふわした気持ちのまま難コースにぶつかっても、良い結果が残せるはずもなく「打ちのめされた」。
あえなく予選落ちをして、スゴスゴと退散した。

だが今年は違う。
まだ優勝こそないが、幾度も優勝争いを繰り広げ、トップ10入りは8回を数えた上に、シード元年の今回は自力でつかんだ出場権だ。

「僕が自信を持ってやらなくちゃ、誰がやる」。
精神面でも技術面でも底上げされて、昨年手こずったグリーン上も、今年はしっかりと攻略出来ている。

適度なスピードと、豊かなアンジュレーションは、振り幅を変えることで距離感を出すようにしたら、15番で15メートルを決めるなど、長いチャンスも怖がらずに打っていける。

絶好調の今季、足りないものは優勝だけだ。
「ここでそれが出来たら相当に鼻が高い」。
大会主催の住友ゴム工業の契約選手はホスト大会での初Vで、忘れられない1年にしたい。

関連記事