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ダンロップフェニックストーナメント 2009

小田龍一は今季2勝目のチャンスにも「もう十分です」と…

首位と1打差の4位タイで大会を折り返しても、依然として無欲なままだ。出場5度目を数える今大会は、地元・鹿児島県から車で約1時間半で来られることもあり、中学時代から観戦にきていたトーナメントでもある。

印象に残っているのは青木功らが4人のプレーオフを戦った1991年や、ラリー・マイズが大会2勝目をあげた1990年。
15歳。ちょうど、プロ入りを目指して本格修業を始めたころ。
「あのあと、よくマイズの真似をしたものです」。

そんな錚錚たる面々と、肩を並べたくなるのが自然の欲求かと思うのだが、本人は「いいえ全然」。

10月に、日本オープンでツアー初優勝を挙げて「もう、今年はそれで十分。今週も、無事にあと2日間が終わってくれれば。あとは、来年に繰り越してくれればいい」と、相変わらず控えめだ。

練習場で、わざわざ端っこの打席が空くまで待つという引っ込み思案は「本当は、そっとしておいて欲しいくらい」。
注目されるのも、期待されるのも重荷でしかない。
しかし、本人の気持ちとは裏腹に、今年は地元から例年以上に大勢のファンが応援に駆け付ける。
欲はなくても、いまは普通にやれば結果が出るというほど絶好調のゴルフで、それにどこまで応えられるか。

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