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コカ・コーラ東海クラシック 2009

一転、追いかける立場となった池田勇太は・・・

初日8アンダーで、同組の石川遼をぶっちぎった池田だったが、一度はその石川と離れたこの日の第3ラウンドの17番で、ティショットを右に曲げてボギーを打って、最終日を前に今度は1打ビハインドで石川を追いかけることになった。

「確かに、今日は上がりが良くなかったな。アイアンショットはずっといいんだけれど、グリーン上で打ち切れていない部分もあったから。でもまあ、仕方ない」。
それでも前半の2番から、4連続バーディで快調に飛ばした。
「今日の強い風の中で、4アンダーで回れたのは明日につながる」と自信のほどは、相変わらずだ。

もし逆転の今季3勝目を挙げれば石川を抜いて、賞金ランクでも再び1位に躍り出る。
8月の「VanaH杯KBCオーガスタ」では、石川と2打差でスタートした最終日に怒濤の63をマークして逆転Vを飾っているだけに、今回の1打差もあってないようなもの。
「トップとの差は特に気にせずプレーする。攻め方が僕とは違うので、僕は僕なりのゴルフをしたいと思います」といった池田には、石川との直接対決よりも、もっと大事なことがある。

マンデートーナメントを勝ち抜いて初出場を果たした昨年は、優勝争いの末に2位に甘んじた。
「その借りを必ず返す」と開幕前から話していた。
また「今の俺があるのはこの大会のおかげ」とも。
リベンジと、恩返し。その2つしか、23歳の頭にはない。

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