Tournament article

ANAオープン 2009

エディー・リーが「日本の牛(ぎゅう)は世界NO.1です」

北海道に来ると、いつも故郷に戻ったような気持ちになれる。5歳のとき、母国・韓国から移り済んだニュージーランドのクライストチャーチの気候が、「本当に、こんな感じで」。

ゴルフ場の芝質も似通っており、この日のような風も、ふるさとでは1日中吹き荒れている。「だから、ホッカイドウではいつも、良いプレーが出来るんです」というように、6月にやはり道内で行われた日本プロは3日目に4位タイ。
そして、この日は3位タイにつけて優勝争いに加わった。

日本食も大好きだ。
道内産の新鮮な海鮮をふんだんに使った回転寿司も経験済みだが、一番好きなのは「ぎゅう」とリー。
一瞬、何のことか分からずに、聞き返したらどうやら「牛肉」のことのようで、ビーフと言わず、「日本のぎゅうは世界NO.1です」と、わざわざ日本語を交えて答えるあたりもかなりの日本通?!

父・チャーリーさんの教えで5歳でクラブを握り、アマチュア時代の2001年にニュージーランドアマ制覇。翌年にはマレーシアンアマと、アジアンツアーの「LGオープン」で、並み居るプロを下して優勝した。
その直後にプロ転向を宣言したあとは、アジアンツアーを転戦。

世界各国を渡り歩いてきた23歳だが、「その中でも日本ツアーが一番大好きです。特に、グリーンのコンディションが素晴らしい。今年もぜひ、シード権を取りたい」と意気込む。

現在、賞金ランク61位につける今シーズン。当面の目標は、初シード入りを果たした昨年に引き続き、2年連続のシード権の確保だ。
「今週が、チャンス。頑張ります」と、力こぶを作ってみせた。