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トーシンチャレンジトーナメント 2008

青山浩嗣 「6度目の正直に向けて」

優勝スピーチ
大学2年生までは野球一筋の生活を送ってきた。ゴルフに携わったのは22歳の時で、練習場でアルバイトをした頃から。お客さんのスイングを見たりしていて、少しずつゴルフに興味を持ち出した。

その後、研修生として知人に紹介して貰い兵庫県に1年、愛知県に4年渡り歩いた。
2002年にはプロテスト合格。今年で32歳を迎える青山は今年でゴルフを始めて11年目。もちろん、アマチュアでのタイトルや輝かしい実績はない。
本人曰く、「僕の経歴なんか聞いても面白くないですよ(笑)。」

2003年に「ジョージア東海クラシック」に出場し、ツアーデビュー戦を飾った。
そこは奇しくも憧れの場。

2000年、2002年と師匠でもある山中拓さんが出場した際に、キャディとしてコースを回った。
「こういう環境でゴルフをやりたい」。それが実際に実現したのだった。

今年までの成績を振り返ると、ツアーでの成績は過去5試合全て予選落ち。「単発で出場すると、普段出ている競技とセッティングに違いがありすぎて、対応できなかった。」

もちろん、ローカル競技よりもタフなセッティングに、選手層も厚いだけに容易に上位には来れない。

そして、チャレンジトーナメントにはフル参戦し始めて、2006年と今年で2シーズン目。
「やっぱり、チャレンジはチャレンジで厳しい戦いがある。基本的には、2日間競技で、1Rで予選カットが決まる短期決戦。」それに、「最近のチャレンジは接戦やプレーオフが続いているので分かる通り、個々のレベルが高い水準で均等化されている。誰が優勝してもおかしくない雰囲気がある。」
自分の難しいコースに我慢しながら耐え抜くゴルフスタイルと、爆発力が求められるトーナメントに噛み合わなかった。

そうこうしている内に、自分のプレースタイルが「予選カットラインを意識してゴルフをするようになっていた。1打足りずに予選落ちとかを考えて、優勝なんてとてもでないけど考えられなかった。」
今年の目標もローカル競技に勝つ事と最終戦に出場できるチャレンジ賞金ランキング30位以内に焦点を絞っていた。

それだけに、今日の優勝は励みになる。
「良い意味で勘違いできると思います。気持ちの持ち様で、前向きに強い意志で臨めると思う。根拠がないとどうしても弱気になってしまいますから。」

今回の優勝で「キヤノンオープン」の出場権を得た。
「キヤノンオープン」は今季から開催されるツアートーナメントで、賞金総額2億円で優勝賞金4000万円のビッグトーナメントの一つだ。

自分に出場権が回ってくると思っていなかった為に、その週は愛知県オープン(ツアー外競技)に参戦する予定だった。
「愛知県オープンは好きな大会だし、自分が一番勝てるチャンスがあると思っている大会。稼ぐ事も考えなきゃいけないし、3年連続ぐらい出場できていない愛知県オープンも出たかったですね。」と嬉しい悲鳴。
「ツアーで一流の選手から学ぶ事も多いだろうし、6度目の正直でキヤノンオープンは絶対に予選通過しますよ!」と初通過に意欲を見せた。

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