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日本プロゴルフ選手権 2008

チップ・サリバン「有意義な1週間でした」

大会2日目に、一時は通算4オーバーと決勝進出も危うい位置まで落ちながら12番でバーディ、17番のイーグルで盛り返して予選を突破した全米クラブチャンピオンが、週末にも底力を発揮した。

「初めての日本に最初は慣れなかったけど、日に日に調子が上向いてきました」と3日目に67、そして最終日は通算5アンダーと、ジワジワと順位を上げて18位タイでフィニッシュ。

今大会主催の社団法人日本プロゴルフ協会(JPGA)は、米PGAとの友好を深める目的で、今年初めて、クラブプロNO.1を決める全米プロナショナル選手権の覇者を招待。
アメリカに約2万8000人いるといわれるクラブプロの代表として、「恥ずかしくないプレーを」と、開催前に誓ったサリバンは、その公約をきっちり果たした。

「あえて口に出さなくても、互いに思っていることがすぐに分かる」という、妻カリさんの父でキャディのホール・トンプソンさん(60歳)とのタッグも完璧に、「とても楽しんでプレーが出来た。日本のみなさんのもてなしもとても暖かくて、非常に有意義な1週間でした」と声を弾ませ「機会があれば、またぜひ日本に来たい」と、話した。

チップ・サリバン
1964年11月27日の43歳。ニューヨーク出身。バージニア州デールビルアシュリープランテー所属。
1987年のプロ転向後、米PGAの公認競技で80勝以上。2004年の全米プロの31位は、1969年以降に出場したクラブプロの中で最高順位をマークした。
今大会は、昨年の全米プロナショナル選手権(旧・全米クラブプロ選手権)優勝の資格で参戦。初来日ながら18位タイと、その実力をしっかりと示した。