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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2008

甲斐慎太郎は予選落ちに「意識してこうなってしまう時点でダメ」

現在、全英オープン日本予選ランキングで、有資格者をのぞいた2位。権利のある位置につけ、初のメジャー切符を目前にした甲斐に期待を寄せる声はことのほか多く、「それで、初日は意識してしまって…」。
ティショットは暫定球の嵐。パッティングも決まらずに「こんなに、何をやってもうまくいかないのは初めてくらい」。
7オーバーの129位タイと、大きく出遅れた時点で悟った。
「意識して、こうなってしまうようではメジャーに行ってもダメでしょう?」。

2日目はきっぱりと気持ちを切り替え、「全英よりも予選通過」を目標に起死回生をはかったが、通算5オーバーは予選落ち確実の順位だ。

同ランクの実質3位につける高山忠洋は今大会初日に棄権したから抜かれることはないが、甲斐と309万4966円差で同ランク4位につける岩田寛は暫定32位タイで決勝ラウンドに進んだ。

今大会で上位4人に入れば、そちらの資格が優先されるから心配はないが、岩田がもし5位〜10位内であれば、賞金で抜かれる可能性がある。

もはや自宅で結果を待つしかない状況だが「行けなかったら行けなかったで、また別の目標を作って頑張ります」と話す甲斐のかたわらで、耳をそばだてていた兼本貴司が「俺はマスターズを狙うから、全英はもういいですって言えばかっこいいんじゃない?」とアドバイス。

これには、甲斐も思わず絶句して「それは…いくら僕でも言えないッス」と、苦笑してひとまずコースをあとにした。

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