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長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2008

藤田寛之が復帰第1戦

6月の戦線離脱から、約2ヶ月ぶりのツアーだ。手術に踏み切ったのは6月6日だった。あまりの腹痛に病院に駆け込んだら「虫垂炎」との診断。「思い切って、切ってしまったほうがいい」と勧められてからも約半日、渋ったという

「だって、体にメスを入れるなんて初めての経験。怖くて怖くて・・・。何度も説得に来てくださった先生に切ったあとのことを質問してみたり、そのたびに迷って、6度目の訪問でようやく決心したんです」と、苦笑いで当時を振り返る。

実際、その痛みは想像以上だった。
5日後に退院したものの、「車に乗っているだけでもその振動で傷口が痛んだ」。
とうてい、クラブを振れる状態でもなく、欠場している間もアプローチとパットの練習をするので精一杯。
週末は、もっぱらテレビ観戦だった。
「みなさんが戦っている姿を見てしみじみと、ゴルフは見るもんじゃない、やるもんだな、と・・・」。
そして迎えた今週の復帰第1戦は、「何より、プレー出来ることが嬉しい」と晴れやかな笑顔で会場入りだ。

今週は、偶然にも芹澤信雄(=写真左)が約8ヶ月ぶりのツアー参戦。
「久しぶりのトーナメントは、師匠と一緒に復帰戦です」と嬉しそうに話した藤田。
道内のツアーは、2001年のサン・クロレラ クラシック(当時会場:札幌ベイゴルフ倶楽部)で優勝しており、相性は決して悪くないが「練習していない人間に、簡単に微笑むほどゴルフの神様も甘くない。持ち味を生かしてボチボチ行きます」と、相も変わらず謙虚に話した。

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