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サン・クロレラ クラシック 2008

アマチュア勢が奮闘

16歳の1年生プロ、石川に負けじとツアー屈指の難コースでアマチュア勢が頑張っている。イーブンパーの10位タイにつけたのは、日大3年の伊藤勇気くんだ。

国内外の大会で好成績を収めている20歳は、強い風がクルクルと方向を変える難コンディションの中で「今日はティショットが良かった。風向きに応じてフェードとドローを上手く打ち分けることが出来たし、フェアウェーに外したのも1回だけ」と、プロばりの安定したゴルフを展開。

トーナメント特有の固く締まったスピードのあるグリーンには「普通に打ったら、1メートルくらいもオーバーしちゃう」と戸惑いを見せる場面もあったが、「それも凄く勉強になります」と前向きだ。

また23歳以下の若手選手を対象に、5月に行われた「スポニチカップU-23セガサミーオープンゴルフ〜ゴルフ北海道スイングへの道〜」でプロを抑えて頂点に立ち、今大会の出場権を得た薗田峻輔くん(=写真中)は、19位タイスタート。

一時は3アンダーの首位タイにつける活躍も、15番でダブルボギー。さらに16番、17番の連続ボギーと、“小樽のアーメンコーナー”で一気に貯金を使い果たして1オーバーに沈んだが、「上がりは難しいって分っているし。こんなもんです、アマチュアの僕は」と、わざと作った自嘲の笑み。

この日は、片山晋呉とのラウンドにも気後れすることなくマイペースを貫いた。
プロの試合は昨年のABCチャンピオンシップ以来。今季初のツアーに「久しぶりだし、あまり成績は気にせず伸び伸びと行こうと思って」と言いつつも、本心は「予選通過するぞ!」とやる気満々だ。

対して、青森山田高校1年の16歳、“ぽっちゃり王子”こと古田幸希くん(=写真下)は出遅れた。
8オーバーは、バーディがひとつも取れないまま終了し、「最初から、上手くいかないというのは分っていたけれど、まあ、こんなに苦労するとは思いませんでした」と苦笑い。

「ジュニアの試合とはまったく違って、思うようなショットが出来なかったし、プロにも置いていかれたし・・・。こういう緊張した場面で自分のスイングが出来るようにしたい」。
気を取り直して、巻き返しを狙う。

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