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三井住友VISA太平洋マスターズ 2008

富田雅哉(とみだまさや)「チャレンジャー精神でいきたい」

この日駆けつけたギャラリーは1万842人。大会3日目に動員数が1万人を超えたのは2002年のダンロップフェニックス。タイガー・ウッズが同大会に初出場したとき以来のことだ。

その目当てはほとんどが、やはり石川遼。
富田が同組で回るのは、石川がまだアマチュア時代の昨年のダンロップフェニックス以来ちょうど1年ぶりだが「“遼プロ”になってからは初ラウンドに、成長した姿を見せたいと思いながらプレーしました」。

と、大まじめに言ってからプっと吹き出し「なんて、それは冗談ですけど、でも大勢のお客さんの前で変なゴルフは出来ないと、今日はすごく集中してやれた」とシード2年目の31歳が、ツアー2勝の17歳に感謝した。

シーズン終盤にむけて、ちょうど調子も上り調子のさしかかっているときで、大ギャラリーにより引き出されたかっこうの3位浮上だ。

ツアー初優勝のチャンスにやはり頭をよぎるのは師匠のこと。
田中秀道は05年の米ツアー撤退とともに体の故障を持ち帰り今季は公傷制度を申請し、戦線離脱したまま今だ復帰のめどが立っていない。

10月に一緒にラウンドした際に、「お前は優勝できる素材を持っているのになぜまだ出来ない?」とのゲキを受け、シーズン終盤を前に今季中の実現を胸に誓ったばかりだ。

弟子である自分の活躍が、何より田中を元気づけられることも分かっている。
首位とは4打差。
「ちょっと離されちゃったけど、やるだけです。チャレンジャー精神でいきたい」。
普段、あまり大きなことを言わない選手が珍しく、はっきりとそういって語気を強めた。


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