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長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2007

2位タイの前田雄大「終わったことは引きずらない」

今週月曜日に行われたマンデートーナメントを突破して、出場権を得た前田が大健闘だ。その名前のとおり、雄大な北海道が大好きだ。

「ここに来ると心がのびのびとして、なんか良いゴルフが出来そうな気がしてくるから」。
風の中のラウンドも、嫌いではない。
この2日間、厳しいコンディションが続いているにかかわらず、相性の良い地でジワジワとスコアを伸ばして、通算2アンダーは2位タイ浮上だ。

ツアーの出場優先順位を決める2004年のファイナルQTで1位、翌年に3位につけながら、実現できなかった初シード入り。

ツアーの難しいセッティングに加えて、「周りを・・・人を見すぎて失敗した」。
トッププレーヤーたちとのラウンドに、自分のゴルフを見失った。
「それが積み重なっておかしくなった」。

ついに昨年は、そのQTにも失敗。
今季は出場権すらなく、マンデートーナメントや予選会を点々とする毎日は、今季、これがツアー3戦目。

そんな絶望的な状況ではあるが「逆に、良い時間をもらったな、と」。
連戦続きでは、ゆっくり自分を振り返るヒマもないが、いまはたっぷり調整に時間を割ける。
「山ほどある課題をひとつひとつつぶしていく。そんな気持ちで取り組んでいる」。
逆境を前向きに捉えるよう、努力している。

今週の課題は、「終わったことは、引きずらないこと。失敗は、そのホールに置いてくること」。
そんな姿勢を、最終日まで貫ければ…。
目標は優勝などと、大それたことは言わない。
「5位内に入って、次回の出場権がもらえれば」。
静かに話した。

前田雄大(まえだゆうだい)プロフィール
1978年8月6日生まれの28歳、兵庫県出身。
10歳のとき、川原で犬の散歩をしていたときにたまたまアプローチウェッジを拾って遊び始めたのがゴルフとの出会い。
12歳で初ラウンド。96で回って「プロになろう、と決めた」。
兵庫県の赤穂中学校卒業後、すぐに研修生になった。
15歳での独り立ち。「母親に、泣きながら止められた」プロの道。
99年に転向してから、今年で7年目になるがシード権はまだない。
2004年のファイナルQTで1位。翌2005年は3位。
毎年、出場優先権の上位につけながら夢かなわず、昨年はQTにも失敗して、今季は出場すらないだけにマンデートーナメントを突破した今週は、絶好のチャンス。
趣味は10年前から始めた「瞑想」という“個性派”でもある。

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