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長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2007

片山晋呉が全英オープン欠場

最終日はヒザの痛みをこらえ、最後まで笑顔でプレーした片山だったが・・・
苦渋の決断だった。自身2年連続6度目となるはずだった次週の全英オープンは「残念ですが、取りやめます」。決めたのは、前日3日目の夜だった。昨年、痛めた右ひざは大きく腫れ上がり、まともにゴルフができる状態ではなかったが、先週のウッドワンオープン広島も背筋痛で途中棄権したばかりだった。

「2週連続は避けたかった」。
満身創痍の賞金王はこの週、完走するだけで精一杯だった。
「・・・とても行ける状態ではない」。
国内にとどまって、治療に専念するほうを選んだ。

今年の会場のカーヌスティは99年、初めてメジャー舞台を踏んだ思い出の地だ。「すごく楽しみにしているんです」と打ち明けたのは、今年6月の全米オープンだった。
あれから8年の間に3年連続を含む4度の賞金王に輝いたいま、再び踏むかの地でどんなゴルフができるのか・・・。
自らに期すものがあっただけに、残念でならない。

そのとき、ちょうど谷口が独走状態に入っていた。
リーダーボードをぼんやりと見詰めながら、羨ましそうにつぶやく。

「谷口さんのような性格になりたい」。
谷口の2週連続優勝は、これで自身3度目を数える。
また、たとえ優勝はせずとも勝った翌週に、トップ5入りする確率はほぼ8割を超える。
勝てば勝つほどますます勢いづいて、強さを増す谷口に対し「僕は、勝った翌週ほど自分のゴルフに疑問を持ってしまうタイプ」。

2週前に、ツアー通算22勝目をあげたばかりだが、「勝てば勝つほど、次の課題が出てくる。勝った翌週は不安と疑問しか出てこないんです」。
メジャーで優勝争いするのが今の目標だ。
しかし、そんな体と精神状態では結果は目に見えている。
「こんな状態で行ってもしょうがないですからね」と、諦めたようにポツリ。

次の予定は、UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズの優勝で手に入れた世界ゴルフ選手権のブリヂストンインビテーショナル。
「それまでに、なんとか治します」とつぶやいて、飛行機に飛び乗った。

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