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UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 2007

地元三業組合も出展ギャラリープラザは大盛り上がり

地元三業組合のみなさんが出展するブースはゲートをくぐって右端にある
たくさんのギャラリーでにぎわった、週末のギャラリープラザ。その一角に、ひときわ明るい笑顔に満ちたブースがあった。大会地元の茨城県・友部の三業組合。商品はビールやジュース、カキ氷と派手さはないが、販売員の団結力はピカ一だ。
「地元・友部を盛り上げたい」という気持ちで、みなさんの心は一杯だ。

飲食店業と旅館業とサービス業の3つを指す同組合の今大会での出展は初。
「それどころかトーナメントでブースを出すなんて、みんなはじめての経験ですよ!」と、笑うのは同組合長の清水淳さん(50歳)だ。

きっかけは、今年2月だった。
今大会のスタッフが、打ち合わせの後にブラリと立ち寄った友部駅前の「やきとりお文」。居心地の良いカウンターに座って、店長の大和田茂さん(51歳)にふとこぼした。
「駅周辺を大会のポスターやのぼりで飾りたいのだけれど、どうしたらいいかなあ…」。

その言葉に大和田さんがすばやく反応してくれたのだ。
「じゃあ、まずうちの店の前に飾ればいい」。
そして「互いの家まで200メートル。幼稚園からの幼なじみ」という大親友の清水さんに事情を説明し、市役所に掛け合った。
そんな2人の行動力が、徐々に周囲を巻き込んでいった。
協力してくれる店が一軒、二軒と増え、いつの間にか街全体がポスターや500本以上ののぼりで彩られていったのだ。

大和田さんは大会週の水曜日には、今大会に出場の外国人プレーヤーを店に招待し「異文化交流」に一役かって下さった。
清水さんは「本戦でもぜひ協力したい」と今回のブース出展のほか、土曜日にはスナッグゴルフ全国大会の子供たちに、また最終日にはボランティアのみなさんに、無料でカキ氷を提供してくださることになっている。

そんな地元のみなさんの暖かい心遣いが、運営にあたる大会スタッフの士気をますます高めてくださったのは、言うまでもない。

写真下=ブースに立つ三業組合会長の清水さん(手前)と、「やきとりお文」の店長の大和田さん(奥)「地元友部も盛り上がってますよ!」