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UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 2007

今年も活躍スコアリングサマリーボード

賞金王さえ頭を抱えるここ宍戸ヒルズカントリークラブ。練習日の水曜日に片山が、ため息をつきながら言った。「僕には、ここが全米オープンより難しく感じて・・・」。

大会の地元・茨城県出身。いつも、ここで頑張りたい気持ちは一杯だったが、「意気込めば意気込むほどダメで・・・。どうやったら攻略できるのかさっぱり分からない」。
毎年、打ちのめされて今ではすっかり諦めてしまった。
「今年は、ダメでもともとという気持ちでやっている。いつもやる気を出してだめだから、もうやり方を変えるしかない、と思って・・・」。

片山でさえ頭をひねる難コース。
しかし漠然と「難しい」と言われるだけでは、本当のコースの難しさはなかなか理解できない。各ホールの平均スコアやフェアウェーキープ率、パーオン率など、数字で示してもらえれば少しは実感として伝わって来ようが、ピンとこない部分もある・・・

そんなギャラリーのみなさんの疑問を解く一助になればと、ギャラリープラザに設置したのが“スコアリングシステム・サマリーボード”だ。

ギャラリープラザの一角に作られたこのボードには、当ホームページ上でスコア入力を担当する『スコアリングシステム』のスタッフが、毎朝前日の各ホールのデータと『みどころ』を書き込んでいる。

みどころの覧には、“フロント9の難易度1位のホール”とか“バック9唯一のアンダーパーホール”“今季もっとも難しいパー5”といった基本事項のほかに、“18ホール中、もっともバーディが見られるホール”“今日最も難しいと予想されるピン位置”などといった解説をつけることで、「数字だけでは判断しきれないコースの難しさを表現しています」とは、スコアリングスタッフ。

お気に入りの選手が、たとえば17番でダブルボギーやトリプルボギーを打ったとき、帰り際にこのボードを見て「・・・ああ、そんなに難しいホールだったのね」と、納得していただければ、ゴルフへの理解をいっそう深めていただけるかもしれない。