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ダンロップフェニックストーナメント 2007

片山晋呉は3位タイに「内容は最高でした」

握り締めたガッツポーズは実に5回。それくらい、大きなパーセーブだった。17番パー3。右バンカーから1.5メートルに寄せて、これを決めた。
いよいよ、この日ボギーなしで迎えた最終18番は、またもやグリーン右手前のバンカーからの第3打。打った瞬間、「入った」と確信して一度は笑顔で手をあげた。

しかし、すぐに苦笑いで手を下ろした。
ボールはピンに当たって跳ね返り、2メートルほど行き過ぎた。
このバーディパットを難なく沈め、改めて大ギャラリーに手を振った。
通算7アンダー3位タイ浮上に、満足そうに振り返る。

「勝てなかっただけで、内容は最高でしょう?」。
2000年以来となる大会2度目のタイトルこそ届かなかったが、世界各国の強豪を相手にこの4日間、ボギーは2つにとどめ、堅実なプレーぶりでその存在をアピールだ。

これで、賞金ランク1位の谷口徹との差を1650万6564円まで縮めた。4年連続5度目の賞金王にむけて、今季はあと2試合。
「僕はすごく元気ですよ!」。
心身ともに充実しきっていよいよ、シーズンはクライマックスを迎える。

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