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コカ・コーラ東海クラシック 2007

篠崎紀夫が2試合連続優勝のチャンス

ティグラウンドに立つたびに、恐怖を覚えるのがこのコース。「でも、そうやって怖がっている自分がまた楽しいね」と、篠崎は笑う。それは、ゴルフに対するモットーでもある。
「どんな状況も楽しむこと」。所属先の練習場「北谷津ゴルフガーデン」のジュニアレッスン会で、いつも子供たちに教えていることだ。
「その自分が出来ないようでは、教える資格がないじゃない?」。
自ら実践してみせることが、何よりのお手本になる。

再三のピンチも何食わぬ顔。
「でも、心の中ではビビリまくって(笑)」。
しのぎにしのいで迎えた18番で「やっとチャンスが来ましたよ!」。
残り190ヤードの第2打を、5番アイアンで4メートルにつけてバーディフィニッシュ。
通算2アンダー2位タイに現実味を帯びてきた。

2週前のANAオープンに続く、2試合連続V。

三好との相性も、悪くない。
2006年の大会3日目に4位タイ。当時は自ら「鬼門」と呼んだ3日目に崩れて戦線離脱したが、ツアー初優勝を達成したばかりの今となっては、その呪縛もないはずだ。

「確かに、以前のようなプレッシャーはないけれど。こればっかりは、一人でゴルフをしているわけじゃないからねえ・・・」と、苦笑いではぐらかした。
「自分なりのゴルフをして、結果はあとからついてくる」と無欲を強調したが、それこそが2週前に快挙を呼び込んだプレースタイルでもある。

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