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池田勇太さんが4年ぶり2度目のローアマチュア賞受賞

180ヤードの17番パー3。ティショットを手前6メートルにつけて、グリーンに向かって歩き出したときだった。大ギャラリーの中から声が上がった。

「1打負けてるぞ!」。
韓国の17歳、キム・ピーオが先に通算9オーバーで、競技を終えていると分かって気を吐いた。
このバーディパットをねじこみ追いつくと、最終18番で第3打を70センチにぴたりとつけて2連続。

4年ぶり、2度目のローアマチュア賞をもぎ取った。

日光カンツリー倶楽部で行われた2003年大会は、アマチュア勢としてただひとり予選を通過。その時点でタイトルは約束された。
「あのときは、ただプレーをすれば良かった」が、今回は状況がまったく違う。

今年は7人もの実力者が決勝進出。
しかも、池田さんは初日6位タイにつけながら2日目に崩れ、3日目には杉並学院高3年の薗田峻輔くんに2打のリードを許してしまう。

一転、追う立場で迎える最終日は、この難コースでは容易ではない。
それだけに「こういう状況で頑張れたことは本当に良かった」と、振り返る。

前回の受賞は千葉学芸高3年のとき。
そのあと、卒業と同時にプロ入りという選択肢もあったが、あえて名門・東北福祉大に進学した。

鳴り物入りの入学直後は、スランプも経験した。
最終学年の今年はキャプテンとしてチームを引っ張り、星野英正らが築き上げた黄金時代を立派に継承。
ゴルフの技術向上はもちろん、何より精神面の成長は著しく、「大学の4年間がムダだったとか、後悔とかはまったくない」と、きっぱりと言い切った。

石川遼くんをはじめ、いまは高校生が何かと話題だが、今回の受賞で「大学生も捨てたもんじゃない、ということを証明できた」と、胸を張る。
ツアーの出場優先順位を決めるクォリファイングトーナメント(QT)は現在3次まで駒を進め、順調にいけば来季にもプロデビューできる見込みだ。

「今はプロの中でも、そこそこやれるという気持ちがある」。
池田くんにとって、アマチュアとしてはおそらく最後となるであろうナショナルオープンには、自信という大きな副賞がついてきた。

池田勇太プロフィール
1985年12月22日生まれの19歳、千葉県出身。
祖父の影響で、6歳からゴルフを始める。高校時代には、日本ジュニア2連覇(2002年・2003年)、世界ジュニア優勝、日本オープンローアマチュア、日本アマチュアゴルフ選手権競技ベスト4など輝かしい成績を残す。東北福祉大学に進むと、環境の変化からなかなか納得のいく成績が残せなかったが2005年の日本学生ゴルフ選手権競技で優勝を果たし、完全復活を印象づけた。
高校3年時にナショナルチームメンバー入り。
中心選手として数多くの国際競技にも出場。特にチーム戦では、持ち前のリーダーシップを発揮し、
日本チームの上位入賞に大きく貢献してきた。
身長176センチ、体重75キロから放たれるドライバーショットは平均飛距離285ヤードだが、池田の真の魅力は、考え抜かれたコースマネジメントと卓越したアプローチ技術だ。
ベストスコアは65。尊敬する人は尾崎将司とか。
JGAホームページより抜粋
  • 安西孝之JGA会長より受け取ったローアマチュアの銀皿を掲げ、“日本一”と並んで写真を撮るのもこれで2度目だが、次こそは池田君の番?!

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