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日本オープンゴルフ選手権競技 2007

片山晋呉「ここで2回も勝てたらどんなに嬉しいか・・・」

8番パー5で第2打が木の枝に乗っかりボギーのハプニングも「こんなに木が一杯あるんだもの。そういうこともある」。最終18番は約2メートルのバーディチャンスも「完璧に打てた」。しかし、わずかに弾かれた。首位と2打差の通算3アンダーに終わったが、「入らなくて良かった」と、どこまでも余裕の笑みだ。

もし1打差2位なら、連覇を狙って敗れた昨年の大会3日目とまったく同じ展開。
「最後、あれが入らなかったのは何かがある。神様が今回は2打差で良い、と。去年と同じじゃなくて、むしろ良かったんです」と、悠然と笑った。

「片山さんをやっつける。プレッシャーをかけていく」と、鼻息荒い首位の小田とは対照的に、冷静そのもの。
攻めの姿勢を強調した小田に対し、片山は「明日は攻めない。ピンを狙わない。そういうゴルフを貫く」ときっぱり言った。

2005年の廣野のチャンピオンは、ナショナルオープンの怖さを知り尽くしている。
同時に、その栄冠を手にしたときの言いようのない感動も。
「ここで勝つのは、本当に大変なんです。ここで2回も勝てたらどんなに嬉しいか・・・」。

夏以降、ただこの一点に照準を合わせ、「これ以上ない」というくらい周到な準備を重ねていまここにいるという自信と誇り。
「初優勝が日本オープンなんて・・・そう簡単にはいかない。この大会は、そんな軽いもんじゃない」とリーダーに牽制球。いよいよ最後に頂点に立つのは自分、と言わんばかりだ。

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