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日本オープンゴルフ選手権競技 2007

遼くんは5オーバー65位タイ同組の中嶋と谷原が、ツアープレーヤーの貫禄

最終18番で長いバーディパットを決めてガッツポーズ! 中嶋
今大会2度の連覇の中嶋と、現在賞金ランク3位の谷原が、16歳との同組ラウンドで貫禄を見せた。そろって1アンダー6位タイで、初日を終えた。

この難コースを前にして、「非常にフェアなセッティングで、悪いイメージはまったくない」と言い切る谷原はこの日初日も「ショットはほとんど思い通り」という好調ぶり。
今週月曜日に、欧州ツアーから帰国したばかり。
その足で会場入りにも「飛行機の中で爆睡したから、時差ぼけもまったくなし」と、体調面の不安もない。

特にこの組に集中した大ギャラリーは、最終日並みの賑わいも「僕は普段どおりに出来ました」と、平然としたものだ。
この日本一のタイトルは、優勝賞金4000万円。初制覇なら、念願の賞金王にも大きく近づくが「今日のようなゴルフができればチャンスある」と気負いもない。

5オーバーの65位タイと大きく出遅れた同組の石川くんには前半4番の3パットを課題にあげて「あれをしっかり決めて、流れをつかめるようになれば、もっと良い選手になる」と、エールを送った。

52歳の中嶋は、ベテランの味を随所に見せた。
この日ドライバーを握ったのは3番、8番、12番、18番の4ホールだけ。
自身はスプーンや5番アイアンでの刻みに徹してピンチもたくみにしのいでみせつつ、最後まで、ほとんどのホールでドライバーを握り、攻めの姿勢を貫いた石川くんをベタ褒めした。

「彼にとって、ティショットでスプーンやアイアンを持つのは未知の世界。ドライバーで思い切り振っていくのが彼に今出来ること。それを貫き通したことは評価できるし、悔しい思いをした中で、多くの学習をしたと思うよ」。

また、ビッグネームとのラウンドにも動じない石川くんの強心臓にも感心しきり。
「俺が16歳のときに今日と同じ組み合わせで回ったら、きっと過呼吸になってるよ」と終始、冷静なプレーぶりにも、目を丸くしてみせた。

大ギャラリーを引き連れてのラウンドには「AONが元気だった時代を思い出したよ」と、笑った中嶋。
「遼くんには今日も勉強、明日も勉強!」と、励ました。

2人の大先輩からの声援を受けた石川くんは、「将来は、中嶋さんのような選手になりたい。明日は、ボギーが来ても取り返していく。攻めたければ攻めるというゴルフをして、バーディを一杯取りたい。そして、4日目のグリーンの速さを経験したい」。
4試合連続の予選通過に向けて、まだまだ諦めるつもりはない。

  • 谷原は、海外遠征の疲れも見せず中嶋とそろって6位タイ
  • 「将来は、中嶋さんみたいな選手になりたい」(石川くん、右)