先月のアジアンツアー『モトローラインターナショナル』で、初めての海外試合。「せっかくだから、奮発しよう！」。

飛行機は、キャディの山岸秀行さんの分も含めてビジネスクラスを利用。
翌週に、シンガポールで行われた全英オープンのアジア予選も含め、ホテル代もけっこうかかった。
その上に、この４月には税金も納めた。
昨年、ツアーで賞金３５００万円あまりを稼いだ分。

開催コースの地元・三重県四日市市出身。国民の義務を果たし、地域に貢献できたことは嬉しいが、おかげで「僕の貯金はすっからかん（笑）」。

せめて、税金の分だけでも「この大会で取り返しとこう」。
あえて、そんな軽い気持ちでこの開幕戦を迎えた、と打ち明ける。

もちろん、ツアー初優勝はしたい。
しかし、「そうやってがっついたら、精神的に疲れるから」。

通算４アンダーの８位タイで、まずは無難に予選通過をして収入を確保したら「残り２日は自分のゴルフをして･･･。優勝はいずれ出来たらいい、くらいのね」。
ひたひたと忍び寄るプレッシャーを振り払い、やはり地元出身のリーダー、上田の背中を追いかけていく。

• 富田 雅哉