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東京ドームカップ 2006

チャレンジ賞金ランキング5位 「中村龍明」

チャレンジ賞金ランキング4位で最終戦を迎えた中村龍明は、5位の中田慶史郎、6位の森田徹、7位の大前和也、8位の佐藤えいち等の活躍次第では安心できないボーダーラインにいた。
しかし、この大会で2位タイとなった森田徹には追い抜かれたものの、他の選手は上位に入ることができず、ギリギリの5位をキープして来季前半のツアー出場優先権獲得を決めた。

中村は、「日本オープンでやれるぞという自信になった。来年は自分の持っているものを出せれば」と意欲をのぞかせる。
「年間通してゴルフは良かった」という中村は、「今までレギュラーに出たときと感じが違う。ゴルフのレベルも精神面もアップしている」と充実した身体と心も強調する。

今年は、米国人プロキャディのトーマス・フランクさんと7月下旬のPGMシリーズ若木チャレンジbyGMAからタッグを組んで、それも好結果に繋がっている。
中村は「信頼できる。グリーンを入念に調べてくれる」と言い、ショットのたびにキャディと風向きやグリーンのラインを確認し合いながらプレーをしてきた。

中村は今年の5月3日にお父さんを亡くしている。ゴルフ場でプレーしていて突然倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまった。65歳の若さだった。
ずっと自分を応援してきてくれたお父さん突然の死は、中村にとってショックだったが、周りには普段どおりに振舞っていた。そして1ヶ月後のPGA・JGTOチャレンジIで優勝を果たし、「父に見せたかった」と涙を見せた。

1999年にチャレンジ賞金ランキング2位の資格で、2000年はツアーにフル参戦した中村だったが、結果を残すことはできなかった。
しかし、今回掴んだチャンスにより、来年は再びツアーに参戦し、2000年の雪辱を晴らしたいところだ。

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