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2005 アジア・ジャパン沖縄オープン 2006

宮里聖志はプレーオフの末に2位「男子の主役目指して、頑張らなければ!」

悔いのない終焉だった。プレーオフ2ホール目。高山が下りスライスの5メートルのバーディパットをど真ん中からねじこんで、決着がついた。
「高山選手が難しいラインをしっかり入れてきたので。自分が優勝したくらい、すっきりと終われた」。

もちろん、地元・沖縄県での連覇を逃したことは悔しい。
しかし、それ以上に最後まで自分らしく戦えた充実感が心にあった。

やはり、海からの強風が吹き荒れた最終日。
1打差で、首位がめまぐるしく入れ替わる大混戦も、その渦中に自分がいることを知ったのは、16番でパーパットを打つ直前だった。

「そこまでボードも見ずに、とにかく自分のプレーをしようと。静かにプレーすることを心がけて、パットに集中できた。ティショットも良かったと思う」。

この日も優作と藍さんと。仲の良い兄弟に見守られながら、73ホールの激戦を戦い抜いた。
2勝目にこそ手が届かなかったが、2人にお株を奪われることが多かったお兄ちゃんが、地元ギャラリーの大声援を受けながら、今年も主役級のゴルフで沸かせた。

来季は藍さんが、米女子ツアーへと旅立つ。
可愛い妹が日本を留守にする間、「男子の主役を目指して、頑張らなければ!」。
お兄ちゃんの奮闘は続く。

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