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UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 2006

「ボランティアの仕事は大好きなゴルフも楽しめて一石二鳥!」

今年、UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズでは、ギャラリーのみなさまにより快適に過ごしていだたくために、ギャラリープラザのテントを分煙化したり、1番、18番の観戦スタンドを禁煙にしたり、コース内の美化にもより力を入れました。

特に、イベント開催時に出る大量のゴミは、環境汚染の原因ともなり、地元周辺のみなさまにも大変な迷惑となりがちです。

その対策として、ギャラリープラザのゴミ箱をあえて一箇所に集約し、「燃えないゴミ」「燃えるゴミ」「ペットボトル」と分別を徹底したり、ギャラリープラザの飲食店の食器に可燃製品を使用したり、販売飲料からビン・カン製品を無くしてゴミの削減を図りました。

さらには、回収スタッフにコース内の巡回をお願いし、いっそうの美化につとめました。
今年、2年連続でその回収スタッフとして活躍してくださったのは、地元・笠間市の堀江三郎さん、英美さんご夫妻です。

三郎さんは、昨年まで地元の養護学校に勤められていましたが、今年から中学校に勤務先が変わり、今年週末に会場に来られるかどうか微妙でした。
というのも、体育教師の三郎さんは柔道部の顧問を受け持ち、土日も部活動で出勤しなければならない可能性がありました。
ですが、たまたま翌週の月曜日から期末テストが始まるということで部活が休みになり、今年も快く大会に協力してくださいました。

誰もいないゴミ箱の前では、ついつい無防備になってしまうギャラリーのみなさんも、堀江さん夫妻が食べ残しにも躊躇なく手を突っ込んで丁寧に分別している姿を見ると、やはり無視できないようです。

自ら、ペットボトルのフタと本体を分けて捨てたりといった心遣いが見られ、堀江さんたちの存在自体が分別化に一役買っているようでもありました。

ゴミ回収という地道な作業も「とても楽しい!」と、笑顔の堀江さん夫妻。
何より、三郎さんはゴルフが大好き。
ボランティアに来る前はテレビの前で、ただひたすら選手の1打に一喜一憂していたものでした。
「でも、ここに来て裏方の仕事をするようになって、この華やかな舞台がいかに多くのスタッフで支えられているかを知って、ゴルフの見方が大きく変わりました」と、三郎さんは言います。
「ゴルフトーナメントのボランティアの仕事は、ゴルフを楽しむと同時に社会貢献もできて、一石二鳥。最高ですよ!」と三郎さん。

昨年は、業務の中で得た感動や思い出を、学校に帰ってから生徒のみなさんにも話して聞かせてくださったそうです。