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日本オープンゴルフ選手権競技 2006

片山晋呉「ニクラウスの言葉を励みに」

ミスも笑って受け止める!!
前半は、バーディなし。2ボギーと躓いて、一時は首位の座を明け渡した片山を救ってくれたのは1枚のメモ。

今週、購入したジャック・ニクラウスの著書。昨晩のナイトキャップがわりだ。
「良いことがいっぱい書いてあって・・・。今日はそれをメモしたものを持ってラウンドしていた」。

その詳しい内容はまだ明かせないが、そのメモ書きが後半の盛り返しに生きたのは確か。
「・・・スーパースターは、こんな考え方をするからスーパースターなんだ、と」。
それがわかってから、少々のことではカリカリしなくなったという。

ピンチもミスも、終始冷静に受け止めチャンスを待った。
そしてそれは、15番パー5でやってきた。
3打目を1メートルにピタリとつけてこの日初バーディ。
17番パー4では、8メートルをねじ込んだ。
3度、4度とガッツポーズを繰り返した。

1打差2位で迎える最終日。
「連覇のプレッシャーを抱える僕には、ちょうど良い位置」
これまでのところは、はじめに描いた筋書き通りだ。

2001年のマスターズ。
クラブハウスで朝、フィル・ミケルソンが自分あての手紙を書いているのを見た。
そして、それをバッグにしまい、ラウンド中にそれを読みながら、何事かを自分に言い聞かせている姿に衝撃を受けた。

それほどの思いをして大会に挑む姿勢に感銘を受けた。

「ぼくはさすがに、自分には手紙は書けないけれど・・・(苦笑)」。
今週は「日本オープンの1週間」というタイトルで、日記をつけていることを明かした。
それは、コース入りした月曜日の夜から始まっている。

「・・・日曜日はどうなるのかな? 今から、楽しみです」。
最終ページには“連覇”の文字が踊っていると良い。

記者会見の模様はこちらよりご覧頂けます

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