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日本オープンゴルフ選手権競技 2006

ディフェンディングチャンピオンは2打差2位

ホールアウトするなり片山は、「ビンゴ」と言った。4アンダー単独2位は、いるべくしてここにいる。
本番までに重ねた下見プレーは7.5ラウンド。
その間に、会場の霞ヶ関カンツリー倶楽部を隅から隅まで見て歩いた。

ティショット、セカンドで持つ番手・・・。本戦で、切られるだろうピン位置をも想定し、ありとあらゆる場所からアプローチ、パット練習を繰り返した。

それが、この日初日にピタリとハマッた。
「(予想は)ほぼ全部、当たっていた」と、胸を張った。

「準備しないで後悔するより、準備して後悔したい。ここにいる選手の中で、誰よりも気持ちを入れて準備してきた」と、片山は言う。
「・・・勝ちたい、という思いも人一倍」とも。

その言葉どおりの上々の滑り出し。

この日、フェアウェーキープ率1位タイ。
ティショットをラフに入れたのは3ホールだけだった。
そのうちの1ホールが、最終18番。

「完璧に打った」と思えたティショットは、不運なキックで思いがけず深いラフ。エッジまで残り139ヤードの第2打は、「以前なら、手前で止まっていたでしょう」と、振り返る。

9番アイアンでみごとグリーンを捉えられたのは、日ごろ血のにじむようなトレーニングの成果に間違いない。
2メートルのパーパットをねじこんで、小さく握ったガッツポーズ。
連覇にむけて、大きな一歩だ。

今週、自宅を出る前にひとつ確認してきたことがある。
それは、自身の過去20勝の戦歴だ。
その中で、連覇の記録は2回(00、01・キリンオープン、01、02・サントリーオープン)ある。
「・・・けっこう多いし、好きなんだと。それを確信して今週、乗り込んできた」と、ニヤリ笑った。

記者会見の模様はこちらよりご覧頂けます