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フジサンケイクラシック 2005

富田雅哉「QTにむけて調子を上げよう」

この日初日は、「コースを耕すイメージでプレーした」。もともとショットのときに、インパクトで右肩が下がって入るクセがある。それを練習日に高山忠洋に指摘され、もっと上から叩く感じで振ってみるようにアドバイスされた。

ためしにアプローチで実践してみたところ、「なんか、自分では鍬で耕しているみたいで・・・(笑)。『ほんとうにこれでいいの〜?』って、高山くんに聞いたら『それでいいんだ』って。じゃあ、ショットでもやってみようかなって思ったんですよ」。

効果はてきめんだった。
出だしボギーが先行したが2番、3番で取り返すとはじめてのコースなのに、「前から知ってたの?っていうくらい、いいところにショットが行って」。
後半の15番では、残り244ヤードの第2打を3アイアンで4メートルにつけてイーグルを奪うなど、「最後まで、良い感じでプレーができました」と、3アンダーの4位タイは納得のスタート。

中日クラウンズで15位タイに入ると、11位タイ、20位タイ、9位タイと立て続けにまずまずの成績を残し、初シード入りに期待がかかった。
しかし、意識しだすと途端に焦りも出始める。
「早くシードを取らないと、と思ったら、連続の予選落ち。それで余計に焦ってしまって・・・」。
現在の賞金ランキングは、圏内にはまだ遠い64位。

今週は、「もうええわ〜」と開き直った。
そう思ってプレーしたら、気持ちが楽になる。
「もうね、あとはQTにむけて調子を上げていけばいい、と(笑)。そう思ったら変にびびったりせずにやれる。QTにむけて1打でも良いスコアを目指していたら、そのうちシードが取れていた・・・なんてのも良いですよね」。

今週から、髪にまだら模様に入れた金色のメッシュが目立つ。
田中秀道の弟分が、踏ん張っている。

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