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東建ホームメイトカップ 2005

連覇にむけ、好発進!藤田寛之が5アンダー

昨年、劇的な逆転優勝をあげたコースで、藤田寛之が今年も絶好のスタートを切った。
前半の14番で、手前から10メートルものバーディチャンスを決めるなど、66でまわって5アンダー。
オフの調整が思うようにいかず、不安を残したまま迎えた開幕戦での、この好発進。

「休んでいる間に、試合勘もすっかりなくなって。まだまだ、不安も一杯でゴルフもぎこちない中、今日は大きなミスもなく噛み合った。やっぱり、このコースは相性がいいのかなって、つい感じてしまいますよね」。

前日水曜日のプロアマ戦。
同組で回った元プロ野球選手の福嶋久晃さんとの雑談の中で、大きなヒントを得ていた。
「ピッチャーでも投げる前からビビっているやつがいるけど、そんなの、実際に投げてみないと分からないんだから。自分を信じてやるしかないよ」。

この福嶋さんの言葉をそのまま、いまの自分に置き換えてみたら、初戦への戸惑いが、少し消えた気がした。

「今日も池があったり、風が吹いたりして、いやなホールや状況がたくさんあったけれど。『そうだ、打つ前からビビっていてもしょうがない』って、福嶋さんの言葉を思い出して気持ちが切り替わる場面もありました」。

心強い応援もあった。この日初日は女子プロで、“同僚”の藤野オリエプロがコースにかけつけ、18ホールついて歩いてくれた。
藤田と同じ、静岡県の葛城ゴルフ倶楽部に所属する藤野プロは、今年の女子開幕戦ダイキンオーキッドレディスで、復活優勝をあげたばかりだ。

「オリオリ(藤野プロの愛称)も開幕戦に勝っているし、縁起がいい。ぜひ、あやかりたいですね」。連覇にむけてがっちり握手で、藤野プロの運気を吸い取らんばかりの藤田であった。

写真=年齢こそ藤田のほうが4つ上だが、中学卒業と同時に葛城ゴルフ倶楽部に入社した藤野プロ(=左)は「僕にとって大先輩。入社当時は掃除の仕方とか、練習場の球拾いとか、いろいろとオリオリに教えてもらったんですよ」(藤田)。

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