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つるやオープンゴルフトーナメント 2004

新兵器を手に入れた途端の好発進、片山晋呉

ホールアウト後、練習器具を使って打ち込みに励む片山。
「逆にドキドキしちゃったよ」
新兵器を手に入れた途端の好発進、片山晋呉
今季から、ナイキとクラブ契約を結んだ。しかし、急な移籍だったこともあり、開幕 戦の『東建ホーム メイトカップ』までに新しいクラブが間に合わなかった。やむを得ず、昨年までの セッティングのまま のぞんで2位。スイングの仕上がりは完璧だったといっていい。あとは、ニュークラ ブの完成を待つば かり、という状況だった。
開幕戦のあと、すぐに片山はスタッフとともに同社の開発センターがあるテキサス州 に飛んだ。そこで3日間、缶詰状態でクラブ開発に立ち会った。
本人も納得ずくで持ち帰ったニュードライバーは「イグナイト460」。容積460CCのデ カヘッドに、従来 より半インチ以上も長い、46インチもあるシャフトは、とことん飛距離アップにこだ わって開発された 、シンゴオリジナルの1本。
その完成度に、「一番驚いているのが僕」と片山はいう。セカンドのクラブ選択で、 「これまで持った ことのないような番手を持ってるんだよ」と、目をむく。たとえば、山の原の17番 パー5。これまで第2 打で握るのは、決まって3番ウッドだった。しかしこの日のクラブは得意の7番ウッ ド。「どのホールも 確実に、2つ(2番手)以上は違うんです。行ったことのないところまで飛んでいるか ら、逆にドキドキ しちゃったよ!」。ニュークラブの真価をしめす、この日初日の6アンダー3位タイ発 進だった。
今大会中継局の毎日放送で、片山が先生をつとめるレッスン番組『しんごる』が、毎 週日曜夜10:54よ り放映中だ。「なんだか、ゴルフをしない人もたくさん見てくれてるんだって! 今 週、同じ局で優勝 シーンを披露して、もっともっとたくさんの人にコースに来てもらいたい」。
開幕戦で逃した優勝を、再び手繰り寄せる好発進。新しいクラブをバッグに入れた途 端の今季初Vなら 、移籍後の不安を、いっきに払拭できる。また、勝てば絶好の番組宣伝にもなる。

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