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サン・クロレラ クラシック 2004

サン・クロレラ クラシック2日目 妻・優子さんとの約束をかなえたい!! 小田龍一が通算8アンダー単独首位浮上

「初優勝したら式を挙げよう」
妻・優子さんとの約束をかなえたい!! 小田龍一が通算8アンダー単独首位浮上
ファイナルQTの資格でツアー本格参戦の今シーズンは、予選落ちの数も多いが、その かわり決勝に進むと必ず上位に来る。
6試合中トップ5入り2回、トップ10入り2回、ほかはすべて20位内を外さず、現在賞金 ランク21位と効率の良い稼ぎ方で、初シード入りも余裕の当確ラインにつけている。
今季、絶好調の要因には昨年12月に結婚したばかりの妻・優子さんの存在がある。
雨の日も、風の日も、うだるような夏の日も。ロープの外には毎日18ホールをついて 歩く優子さんの姿がある。開幕から、1日も休んだ日はない。
そして、ゲームが終われば交通や宿泊の手配、行き帰りの車の運転など、身の回りの ことを一手に引き受けてくれる。
通算8アンダー単独首位に立ったこの日2日目も優子さんは、練習場でせっせと球を打 つ夫より、一足先にコースを出て近くのランドリーに向かった。夕食までに、たまっ た洗濯物を片付けるためだ。小田が試合で集中できるのも、そんな内助の功があるか らこそだ。
そんな優子さんと、約束していることがある。
「初優勝したら、式を挙げよう」。
入籍は済ませているが、まだ結婚式はしていない。
この「サン・クロレラ クラシック」は2000年の第1回大会から、“よりエキサイティ ングな試合を演出する”ことを目的に、毎年、賞金額の引き上げを行ってきた。
今年は、昨年よりさらに2000万円上乗せされて総額1億5000万円。ついに国内ツアー NO.2の賞金額を誇るビッグトーナメントへと成長した。
優勝賞金は3000万円。いま、ショットが左右に散らばって、「どこに飛んでいくか分 からない」と、真横で観戦するギャラリーにも気を遣うほど。この日は再三のピンチ をパットに助けられて「奇跡的に」単独首位に浮上できたが、「こんなショットのま までは、優勝なんて絶対に無理!」と、自らに渇を入れながらドライビングレンジで 調整に励んだ小田。
立派な式をあげてもまだ余るほどのビッグマネーを手に入れて、日ごろの恩に報いた いと必死だ。

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