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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2004

片山晋呉(現在賞金ランクトップ)「元気よく、1番ホールで谷口さんと握手できれば」

追われる身の片山は今週、出場の危機だ。先週の金曜日に体調を崩したまま、いまも身体に力が入らない。顔には湿疹が出て、立っているのもやっとの状態だ。

年頭から目標に掲げてきた自身2度目の賞金王の座。「絶対に自分が獲るんだ、という気持ちがあって。この1年、相当に無理をしてきた」。ここにきて、とうとう身体が悲鳴を上げていた。

今週月曜日に受けた血液検査の結果は、この日水曜日の夜に出る。主治医が、わざわざ宿泊先まで来ると言うから、ますます不安にかられている。
「…もし、診断の結果次第で試合はやめてと言われたら…仕方ない。諦めます」と片山。

しかしいま、ゴルフの調子は絶好調なだけに、いよいよ賞金王決定戦の今週は、欠場だけは絶対に避けたい。
医師は、注射器を20本持って駆けつける、と言っている。たとえ診断結果が重症と出ても、その中にわずかでも出場できる可能性があるならば、それに賭けたい…。

大会初日は、逆転キングの座をねらう谷口、ヤンと同組での直接対決。
「明日の朝は元気よく、1番ホールで谷口さんと握手できれば…と思っています」。
祈るようにつぶやいた。

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