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アコムインターナショナル 2004

阿原久夫 3アンダー3位タイ「CMどおり、今日はまさに“初めてのアコム”でした」

最終18番は左から5メートルのバーディチャンス。思わず、入れ!と叫んだパットは惜しくもカップをそれたが、「今日は上出来のラウンドでした!!」
スタートから、テレビCMのうたい文句がぐるぐるを頭を巡っていた。
「♪はじめてのアコム…♪」
このセリフどおり、今季ツアー本格参戦の阿原にとって今大会は初参戦。
練習環境の良さ、ジャック・ニクラウス設計のコースレイアウト、セッティングの素晴らしさ…以前から、今大会に関する数々の良いうわさは聞いていたが、「実際は、どうなんだろう?」はらはらドキドキのティオフ。スタートするなり、いきなりニクラウスの罠にはまった。
ティグラウンドからグリーンまで、フェアウェー右サイドに池が横たわる3番パー4で、残り137ヤードの第2打を池ポチャ。
しかしダブルボギーも覚悟したこの場面も、ミスショットを引きずることなく、ボギーでおさめられたのは、この1年間ツアーでもまれてきた経験だった。
「このまま崩れていくのが今までの僕のパターン。今日はこれまでみたいな背伸びはせず、とにかく目の前の1打に集中しよう」。すぐに気持ちを切り替えて、打ち直しの第4打。
残り116ヤードを9番アイアンで、ピンそばに打っていくことができた。バックスピンで3メートルのボギーパットが残ったものの、これをねじ込んだ。
「今日いちばんのショット」に勢いづいて、3アンダーの3位タイ発進。
「今日は、72ホールのうちの18ホール、と言い聞かせて自然体でプレーできたのが良かった」と、“初めてのアコム”にも浮つくことなく、ひとまず初日をクリアできた阿原だった。

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