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三井住友VISA太平洋マスターズ 2003

三井住友VISA太平洋マスターズ2日目今年の全英オープン覇者、ベン・カーチスが2位と2打差で単独首位キープ

「8番あたりで消えちゃって残念だったよ」
やっと富士山と初対面、ベン・カーチスは美しい御殿場の景色を楽しみながらプレー

大会2日目は、朝から快晴。すっきりと澄み渡った御殿場の青空に、今週はじめて富士山がその全容をあらわした。これこそ、来日前から楽しみにしていた景色だ。最初の9ホールは、7合目まで雪帽子をかぶった富士の山に目を奪われながらのプレー。そのうち、雲が出てきてその姿をすっぽりと隠してしまい「8番ホールあたりから、富士山が消えちゃったんだ! ずっと見ていたかったのに」と残念がったが、待ちに待った風景を楽しむ余裕もみせつつ、カーチスはこの日も引き続き着実にスコアを伸ばしていったのだった。

2日間、同じ組でまわった中嶋と伊沢が驚嘆したように、カーチスの武器は「どこからでも入れてくる」(伊沢)パッティングだ。

「長い距離はボールスピードを、短い距離はラインに乗せることを、まずは意識する」というスタイルで、7番では12メートルものバーディパットを決めるなど、相変わらずグリーン上が好調だ。

2打差で追うジャンボも、「入れ負けしないようにしたい」と、対抗心を燃やす。同じく2打差には、2001年に大会連覇を達成した伊沢もいる。

「このまま、トップに居続けられたらいいなあ、と思うし、自分には、それができるとも思っている。1日1日、大事にプレーしてこの位置を最後までキープしたい」と、意気込みを語ったカーチス。

今年の全英チャンプがツアープレーヤーたちの追撃を振り切って、日本でみごと2勝目をあげることができるか。