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ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント 2003

今大会終了後に出場優先順位のリランキング現在、ランク15位の小田龍一が好発進

先週、腰を痛めた。一時は「棄権しようか・・・」と考えたほどの激しい痛みもこらえて、この日初日のスタート1番ティに立ったのは、今大会終了後に、出場優先順位のリランキングがあるからだ。
昨年のチャレンジトーナメント上位5人と、昨年のファイナルクォリファイングトーナメントをパスした、シード権を持たない選手たちで構成される出場優先順位は、今年の開幕戦から今大会までの獲得賞金をもとに組みなおしがされ、その順位は、これからツアー中盤戦の出場権に大きく関わってくるのだ。
だからこそケガをおして出場したのだが、実際は、痛みのせいでまともにショットできるかさえもわからない状況だった。心配顔でスタートしていったものの、終わってみれば4アンダー4位タイ。「なんでだろう?」本人も目を丸くする好発進。
昨年は、ドライビングディスタンス1位を取るなどの飛ばし屋が今回ばかりは「腰をかばって、無理に振らないのが良かったのかも」と分析する。
力を出し切らず、軽く振りぬいたのが奏功して「今日は、自分でもビックリするくらいにショットが曲がらなかったですからね」。思わぬ結果に、ホクホク顔だった。
特に今年は、「大人のゴルフ」を目指して自慢の飛距離は極力、控えている。他の選手たちの挑発にも乗らず、スコアメイクに集中している。ホールアウト後も依然として痛む腰をさすりながら、「今日はそれが実戦できた」と喜ぶ小田は現在、出場優先順位15位。
この大会で上位に食い込み、一挙にランクアップを目指す。

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