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マンシングウェアオープンKSBカップ 2002

< 上位選手のコメント&トピックス > 「勝てなかった原因は、ひとつに絞れない」

 プレーオフ4ホール目に破れたトッド・ハミルトン

 誰もが、ハミルトンの勝利を信じた。
 ライバルの久保谷でさえも。
 プレーオフの3ホール目。
 先に久保谷が、4メートルのバーディチャンスを外した。
 ハミルトンは、1メートルの、バーディチャンス。
 だが、観客の悲鳴とともに、ボールはカップをそれた。
 絶対有利の勝機を逃した。
 「普段のハミルトンなら、あれは絶対に外さない距離」と久保谷は振り返った。

 「決めておかないといけないときに、ハミルトンは、決められなかった。彼があのパットを外した時点で、流れがボクに来た、とあのとき、確かに感じた。
 1対1のマッチプレーは、お互いの実力がほとんど同じ場合、必ず2人に、同じだけのチャンスと、同じだけのピンチが巡って来るように、なっているとボクは思っている。
 学生時代から、ボクはそれを経験してきて知っている。
 今度は、ボクがチャンスをきっちりつかむ番だった」(優勝インタビューから)

 次の4ホール目は、不運だった。
 第2打が、フェアウェーバンカーのヘリにくっつくように止まっていた。とにかく、脱出が先決の状況を余儀なくされたハミルトンは、フェアウェーに戻したあとの第3打も、バンカーに打ち込み万事休す。
 フェアウェーバンカーからの第2打を、スプーンで手前のグリーンカラーにつけてバーディを奪った久保谷に、2週連続Vを許した。

★ ホールアウト後のハミルトンのコメント
 「もちろん、プレーオフで、ボクがチャンスをモノにできなかったのが、勝てなかった直接の原因ではあるけれど、4日間のラウンドを通じても、もったいないミスはいくつもあったんです。
 一概に、1つのミスを取りあげて『このせいで、勝てなかった』とはいえないと思う。結局、トータルの結果が、優勝につながるのだからね。
 本戦のラウンド中も、プレーオフが始まったときも、自分が勝つという気はしていた。特に、プレーオフの最初のホールと、3番目のホールでは、特に自分にチャンスがきていると感じていたんだけれど。
 モノに出来なかったのは残念だった。
 だけど、このところ、良い成績が残せているから、今年は自分に自信と期待を持っています。そのうち勝ちますよ」

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