今季2勝のデービッド・スメイルは18番での20ヤードのバーディで単独2位、賞金ランクは5位

難しい18番パー３で、手前20ヤードのバーディパットをど真ん中から決め、普段あまりアクションを起こさないスメイルも、このときばかりは、パターを天に突き上げて大喜び。
「Great!! 今年を締め括るにふさわしい、最高のフィニッシュができましたよ！」

最後の最後に、グリーンをグルリと取り囲んだ大観衆へ、その存在を、強烈アピールだ。

日本ツアー初Vを、10月の日本オープンという“大舞台”で達成すると、その勢いに乗って、1ヵ月後には今季2勝目。大活躍の1年だった。
いたっておだやかな性格で、身長195センチとツアー１の長身のわりにこれまでさほど目立たなかったのが、
「今では、どこに行っても皆さんが、“スメイルさん”と声をかけてくださって。それが、とても嬉しいんです」と、はにかんだ。

翌月曜日には、各部門別ランキングに基づいて選手を表彰する『ジャパンゴルフツアー表彰式』出席のあと、里帰り。
家族揃って、ニュージーランドで迎えるクリスマスを、今から心待ちにしているスメイル。

それから約一ヶ月、のんびりオフを過ごしたあと、連覇のかかったニュージーランドオープンで始動予定だ。
「今年は、他にも全英オープンやWGCにも出場できることになっているし、いっそう忙しい1年になると思うけど、もちろん、日本ツアーにも、必ず戻ってくるつもりです！　みなさん、また会場で、会いましょう」
2003年の再会を、約束して今季最終戦を、締めくくった。

• Ｄ・スメイル