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サトウ食品NST新潟オープンゴルフ選手権競技 2002

< 上位選手のコメント&トピックス > 「こんな調子でゴルフをやっても、良い結果が残せるわけがない…」

 悩みつづけた昨シーズン、今野康晴がようやく復調傾向

 ジュニア時代から、徐々に蓄積された肩の痛みは、昨シーズンになってピークに。
 腕を、上にあげただけでも、鋭いしびれが走る。
 痛みが気になり始めると、思うようなショットが打てなくなる。
 微妙なコントロールも、効かなくなった。
 それまでは、何の考えもなしに、美しいスイングプレーンを描けたショットにも、迷いが生じるようになり、「こんな調子でゴルフをやっても、良い結果が残せるわけがない」。
 半ば諦め気味の今野には、出場義務試合数をこなすだけの日々が続き、結局、ランク93位で賞金ランクでのシード権を失った。
 体調や、スイングに悩みながらのラウンドは、「頭を使うから、普通の倍、エネルギーを消耗する」(今野)
 昨年は、4日間、戦いぬく体力・気力も失って、どん底に。
 そんな今野を救ってくれたのは、今季契約を結んだトレーナーの菅原賢さんだった。
 自宅近くのジムで知り合って意気投合した菅原さんのケアは、トレーニングだけでなく、食事療法や体質改善にまで及んだ。細やかなメニューのおかげで、いまは肩の痛みもほとんどなく、体調面はほぼ万全といっていい。
 酷暑のラウンドにも、特性のクエン酸飲料やホールアウト後30分以内に良質の糖質を摂るなどして、予選ラウンドは、疲れ知らずの2日間だった。

 体力面が戻ったら、あとは、精神的な部分の回復が課題となるが、「それはもう、今日みたいなラウンドを、何回も何回も続けていって、自信を蓄積していくしか、方法はないんですよね…」と今野。
 1年ぶりの勝利こそ、自信回復のいちばんの薬になるのは間違いないが…。




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