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タマノイ酢よみうりオープン 2002

< 上位選手のコメント&トピックス > 「とにかく勝ちたい」

3打差の単独2位で追う藤田寛之は
 不調だったパッティングが、この日は炸裂。
 5メートル前後のチャンスパットは、ほとんど外さない。
 上がりの16番では8メートル。17番では7メートル。
 いずれも「軽いスライスライン」をがっちり沈め、通算12アンダー単独2位浮上だ。
 今週、火曜日にバッグにしまったベティナルティの「アンサータイプ」。藤田の愛称の「BIKKE」の刻印入りで特に愛着の深いこのパターが、この日の好スコアをアシストした。

 不調を訴えていた時期は、5本も6本も、パターを持ち替えた。「この若さでまだ、使っちゃいけない」と封印していた、“フェースバランス”のタイプも、思わず手に取ったほどだ。
 そのときの経緯を、藤田はこんなふうに解説した。

 「実際にはストレートネックのパターが、調子が悪いときは、どうしてもフックに見えて、それで打つとどうしても、引っ掛かるような気がしてしまって気に入らず、今までは、フェースの開いたパターばかりを選んでいたんですよね…」

 どんなものを持っても気に入らなかった藤田は、今週、選びにえ選び抜いたパターを師匠の芹澤信雄に見せて、意見を聞いてみた。すると、「これは、間違いなく、ストレートタイプだよ」とのお墨付き。
 実際に打ってみると、球のつかまりも良く、ようやく、藤田本来の持ち味で戦える態勢が整った矢先のこの日の快進撃。
 「これで結果がついてくれば、自信もついてくる」と藤田。 先月には、全米オープンの最終予選に初挑戦。
 わずかな差で、本戦には突破できなかったが、「チャレンジしつづける気持ち」を、手土産に帰国した。
 普段は、めったに感情を表に出さない穏やかなタイプだが、「今は気持ちの張りもある。谷口さんは手ごわいけれど、とにかく勝ちたい」と、今回ばかりは、野心を剥き出しにしている。

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